もう普通を目指さない!発達凸凹母が見た発達障害兄弟の生態

ADHD+ASDの息子2人との普通じゃない日常

長男、最終日はなんとか自力で登校

このところ長男は、学校には夫の車で通っていた。

なぜなら、時間に間に合わないからだ。

時間を上手に使えない。
先を見通すことができない。その上、前日から用意をしておくということもできない。

結果、出なきゃいけない時間に準備が全部終わらない。

起きる。(まず寝起きが悪い)

床にすわってテレビを眺める。(ごはんが机におかれてからゆうに5分は食卓につかない)

食卓につく。(それでも食べない)

ご飯を食べる。(5分後くらいに食べはじめる)

ご飯を食べ終わる。(20分くらいかかる)

ぼーっと座っている。(食べ終わってからもすぐには動かない)

服を着替える。

トイレに行く。

歯磨きをする。

もっていく鞄の用意をする。

髪を直す。(母をよんで直させる)

もはやこの時点で徒歩なら間に合わない時間となっている。

これがいつもの長男。これから10分くらいはかかるので、結果車。

今日は、終業式。最後くらい頑張って歩いていこうと夫に言われていた。

少しずつ意識はしている模様。

だって、ごはんを食べ終わったらすぐに席を立って次の行動にうつった!!

だけど、着々と、にはちょっと遠いかな。

そして、鞄の用意をする段になって、自分の部屋で大騒ぎし始めた。
本やプリントをひっくり返し叩きつけはじめる。

「どしたん?」

「体温の紙がない!!」

コロナのせい。毎日体温を計測して、親の判子を押してもっていかなきゃいけない。
実際毎日きちんと計測している子供が何人いるだろうか。
結局いざというときの学校側の証拠のためのよう。
ピッとすぐ図れる体温計で、先生がはかるほうがどれだけ確実か。
とは思うものの、形だけとはいえ、毎日もってかなきゃいけない。

ADHDの彼は、しょっちゅう紙を学校においてくる。そのたびに、メモ用紙に○○℃と書いて、判子を押してやる。

今朝も鞄をひっくり返しても見つからなかったようだ。
大騒ぎ。パニック発生。

「またメモ用紙もってけばいいやん」

「嫌や!!きのうもそうやったもん!!」

「きのうとはちがう先生かもしれんやん」

「絶対おんなじ先生やもん!!」

校門のところに先生がいて、体温表をチェックする。きのう、きょうの担当は、嫌いな先生なのかもしれない。

ここでつまずいたら、自力登校はままならない。
あーあ、きょうも車かもな。

そう思って、夫に伝えた。
それが本人にも聞こえていたみたいだ。

もはや体温表にこだわるのはやめたようだ。

えらい!!
わたしにくどくど言われる前にこだわりを捨てられた。
ここでくどくど言うと、暴力に発展する。これはわたしも成長。

その後、髪の毛のくるくるをなおしてほしいと言ってきたので、直してやり、なんとか自力で登校できる時間に出発することができた!!

はぁ。登校だけで一苦労。

それでもこだわりを諦められたのは、成長。

こんなことが成長なのか、と思われるかもしれないけど、これは大きな成長なのです。

むしろこんなことを成長と思えないと発達凸凹さんの親はやっていけないのです。