もう普通を目指さない!発達凸凹母が見た発達障害兄弟の生態

ADHD+ASDの息子2人との普通じゃない日常

これって決めつけなの?

きのうは、祝日。
夫は仕事。家に長男と次男と3人。

長男と長男の服を買いに行くことにしていた。イオンモールは午後になると混んでくるから、午前中に行こうねと伝えておいた。
10時くらいに出発しようね、と。

そうすれば、午前中だけでも次男は家でほっとできる。
と期待していた。
長男が家にいるときの次男の緊張っぷりはかわいそうなほど。違う部屋にいればいいが、同じ部屋にいるときは、今に何かされないか、何か言われないかとびくびくしている。

さて、10時になった。
いっこうに家を出る用意をしない長男。わたしの準備は終了してる。
ベッドからやっと出てきたものの、ソファでまたごろごろしだす。ソファは共有スペース。次男がすでにそこでダイの大冒険Amazonプライムで、見始めている。次男の緊張が高まってくる。

「ねー、そろそろ、買い物行こうよ。準備してくれる?」

「わかってるー」

というものの、30分経過してもまったく動く素振りがない。その上、次男にちょっかいを出し始める。

具体的には、次男が大好きなアニメにけちをつけ始める。あるキャラクターがださいだのかっこ悪いのなんだの。次男の耳元で大きな声を出す。次男がアニメの声が聞こえないくらいの大きな声を出す。さらに次男を蹴るなどどんどんエスカレートしてくる。

次男はもうパニック寸前。次男と長男の間にはいり、

「もう、やめなさい。はやく買い物行こう。準備しよう。髪の毛直すの手伝ってあげるから」

と声掛けするが、やめない。準備も始めない。

こんなんでは、次男もアニメを集中して見れないので、アニメを見るのをやめさせる。

「いったん、見るのやめよっか。お部屋で絵描いとき」

とすすめる。次男もアニメをやめ、アニメのキャラクターの絵を書き始めようとする。

するとそこへまた長男が突っ込んでいき、殴る蹴るが始まる。

「もうやめなさい!!」

と乱暴に長男をひっぱって、次男から引き剥がす。

「痛い!!何すんねん!!」

と暴力がわたしへと代わる。殴る、蹴る、物を投げつけてくる。

もう自分が痛い思いをさせられたということにしか思いが及ばないんだろう。要らぬちょっかいがまずは発端なのに。

「今日は、朝から買い物行こって言ってたやん。もう服いらんの?いらんのやったら行かんでいいから、自分の部屋行ってなさい」

わたしも我慢の限界。長男をなんとか自分の部屋に行かそうとする。

身体中が痛い。次男を連れて外へ出ていこうとした。すると追いかけてくる。

「そういう風にされるのが一番嫌やねん!!」

嫌かもしれんけど、わたしもこれ以上痛いのは耐えられない。

「じゃあどうすればいい?どうしてほしいの?」
「今、買い物行けないなら、行けるようになったら、行きたくなったら言って」

とできるだけ穏やかに言う。

結果、2個のクッションが顔面に飛んできた。1個ずつ。
そこまですると満足したのか、自分の部屋に引き揚げていった。



その後、次男とふたりで自転車で、20分くらいサイクリングに行った。

もうお昼になった頃、長男が謝ってきた。買い物に行くと言う。結局ごはんを食べ、午後になってから出発した。


夕方、夫が帰宅し、出来事を報告したところ、

「毎回毎回おんなじことしてるやん。ふたりとも変わるつもりがないねん」
「全部勝手に決めつけてることが原因やで。買い物行く日も買い物行く時間も。買い物したいかどうかも」

と夫。

「え?でも買い物行くかどうかも聞いて、買い物行く日も、買い物行く時間も一緒に決めたんやで」

「どうせそれしか答えがないように聞いたんやろ」
「午前中に買い物行きたいんだってお前の希望なだけやろ、混んでないからいいとか」

と夫。

「それはわたしが結局強制、強要してるんちゃうかってこと?」

と私。

「そうそう」
「そもそも行きたいけど、行けないって朝なったんかもしれんやろ」

と夫。

わたしのやり方や言い方が悪いから、殴られても蹴られても仕方ないと言わんばかりの夫。

夫がいる前では、決して弟やわたしに暴力を振るわない。話だけ聞いているだけでは、わたしがどれだけ怯えてるかわからないんだろう、結局。



服を買いに行こう、朝から行こう、と提案してることがすでに決めつけ、強要なんだろうか。

決まってても朝、急にやっぱり行けないってなったのかもしれない。
それなら、行けないって言って部屋に閉じ籠ってくれたらいい。

あんな風に弟へのちょっかい、暴力となってきたら、わたしも冷静におられない。

今日もまだきのう殴られたり物を投げつけられたりしたところが痛い。こんなでもまだ子供は愛さなきゃいけないんだろうか。