もう普通を目指さない!発達凸凹母が見た発達障害兄弟の生態

ADHD+ASDの息子2人との普通じゃない日常

充実感や達成感のつくりかた

長男は、たいていスマホを見ながらダラつたいている。
朝、学校行く前も、学校から帰ってきたときも、夜ごはんの前も、夜ごはんの後も、寝る前も。そして寝落ち。

「勉強したの?」

「お風呂入りや」

「服着替えて」

「寝る用意して」

そういう彼にこちらは、再三声をかける。

そのたびに

「うるさい」

「あとでやる」

そういう悪態が返ってくる。

あとっていつやねん!とこちらはイライラ。

思春期ゆえか、発達障害ゆえか、その会わせ技一本か。

その上、宿題をやってから、ゆっくりひとりで動画を見る次男にからみ、一緒にウイイレをやらそうとする。

執拗に誘われるので、次男は動画視聴を切り上げ、長男につきあってやる。

最初は仲良くやっているが、そのうち長男の怒号が聞こえてくる。

「負けたんお前のせいやぞ、戦犯やな」

「そこ、ディフェンスいけよ」

「はぁ?お前なにやってんねん」

はぁ。

マジどうしようもない長男だ。

でも弟にもやさしく、弟も楽しく遊べてとても雰囲気のよいときもあるのだ。

それは長男自身が充実感に満たされているとき。

たとえば、
嫌々ながらもしっかり勉強したとき。
自転車で十分走ってきたとき。
自転車のメンテナンスをしたとき。
部屋の片付けをやったとき。
家の掃除などの労働したとき。

体は疲れているが、心は充実感に満たされているのだろう。
学校のワークに取り組めたり、次男と遊ぶときもやさしくできたりする。

思えば当然のことだ。
人は誰でも、何かを成し遂げたときは気持ちがいいものだ。自信がある。そのときは、もっとやれそうな気持ちになったり、人にもやさしくできる。
逆に何もやれなかったり、うまくいかなかったときは気分がよくない。自信をなくし、何もかもやる気がなくなる。

たいてい、そのようなうまくいっていない場合でも、何とか気持ちの整理をする。

なにもかもぶち壊しにしたいような衝動を抑制する。

しかし、前頭葉が未発達で、衝動をおさえることのできない発達凸凹の長男は、気持ちを整理することができない。

だからモノにあたったり、わたしにあたったり、次男にあたったりするのだ。

だから彼が充実感や達成感をもっている状態にすることが、わたしや次男に危害が加えられない、あるいは、家の雰囲気がよくなることへつながっている。

わかってるんだけど、その状態にしていくことがむずかしんだよなぁ。