カッとなって選択を全部間違える長男
土曜日、自転車を洗車しようとした長男。わたしが気づいたときには、なんかすっごく怒ってる。すごーく怒って、ライトをドライバーで叩いて破壊している。
「もうこんなんいらんわ!こんな安もん!こんなもんつけやがって!」
「どうしたの?」
驚いて声をかけると、
「ライト取りたいのに取れへんから、もうぶっ壊した!!」
「え?なんで?」
「ネジ山なくなってて、ネジが全然取れへんねんもん!!」
ライトを取り付けたのは、長男自身。わたしはどんな取り付けかたになってるのかわからない。長男の言うように、ネジはだいぶすり減ってて、ネジ山がなくなりつつあるみたい。
「とりあえず落ち着いて。ママもやってみるから」
やってみると、少しはドライバーに引っ掛かる。でも固すぎて、わたしの力では回せない。
「固いねー、パパが帰ってくるまで待とっか」
「イヤや!!今すぐ自転車洗う!!もうこんなんいらんのに!!」
と言って、ネジの部分や自転車に直接とりついている部分を叩き割ろうとしているのか、ドライバーをガンガン叩きつける。
正気か?ドライバーでネジが破壊されるわけない。
そもそも、ネジしめすぎ。ネジとドライバーのサイズがあってない。そのせいで、取り付け間もないのにネジ山がなくなっている。
それをわかってないだろうが、それを今言っても受け入れられないだろう。
「やめなさい!!自転車が傷つくかもしれやろ!大事な自転車ちゃうん?」
「うるさいなー!!」
とわたしにも拳を振り回してくる。
「あー、もう腹立つ!!」
ドライバーを放り投げる。あやうく弟に当たりそうになる。
「もうどうしたらいいの」
と今度は泣きそうになっている。
パニック、冷静さの欠如、感情の起伏。
こちらも巻き込まれる。受け止めきれない。できるだけ冷静を保とうとする。彼にも正気を取り戻させようとするが、むずかしい。どうしたらいいのか教えてほしいのは、わたし。
後になってから本人が、反省の弁を述べた。自分のなかで嵐が過ぎ去り、平静さを取り戻せたら、やっと見えてくるものがあるみたいだ。
ライト部分だけ取り外せばいいのに、取り付けているネジから取ろうとした。取れないから叩き壊した。
いろんな選択を間違えたと言っていた。冷静さを取り戻したときに反省できたのはよかったけど、また同じような状況がおきたらまた同じようなことを繰り返すのだろう。
発達障害ゆえか、思春期ゆえか、その両方なのかな。