もう普通を目指さない!発達凸凹母が見た発達障害兄弟の生態

ADHD+ASDの息子2人との普通じゃない日常

最後の秘境 東京藝大-天才たちのカオスな日常-

わたしは、芸術的才能もなければ、芸術的素養もなく、日常生活で触れることもほとんどない。

でも次男は絵描きだ。むしろ今のところ学校へ行く以外にほとんどそれしかやっていないと言えるだろう。あとはゲーム。動画すら人が絵を描いている動画を見ている。

そこで、東京藝大。わたしだって、そんじょそこらの才能でそんなところに入れるとは思っていない。どんなところかなぁと思ったのと夫が薦めてくれたので読んでみた。

ぶっとんでる。秘境という表現、さもありなん。東京の地理があんまりよくわたし分からないんだけど、上野動物園の隣なんでしょ?そんな街中にこんな秘境があったとは。笑

音校の方は、幼少期から音楽に触れ、ご家庭も裕福で、音楽一家であるというなんとなくの予想。大体正解。それでもこんなことも勉強してるんだぁ、という驚きはある。

美校の方。予想の範囲を超えてる。彫刻、彫金、染色、油画ありとあらゆる「芸術」がある。へぇ、こんなものまで!!と。全然知らなかった。著者の奥さまも美校の方ということで、何でも手作りすると書いてあった。指輪、お箸、テーブルなどなど。

でも実際、そんなもの社会に出て役に立つの?なんて、実務的なわたしは身も蓋もないことを言いそうになる。
実際、卒業後就職する人は珍しく、行方不明になる方もいらっしゃるそうだ。

上の自分の考えを考え直した。

そもそもわたしは、今の中学校の工場労働者をたくさん生産するような教育に疑問を持っている。

なら社会の歯車の一員にならないような人間を育てて、容認して、なんてほんとに素晴らしいやん。

「ダメ人間製造大学と言われることもあるんですよ」というようなことも書いてあった。ダメ人間万歳!!世間一般の人がいうダメ人間のことだよ。

それこそ多様性。インクルーシブ。

すっごい難関らしいので、うちの子にそんな根性と才能があるかはちょっと…だけど。