わたしの方がこまってんねん!
よく発達凸凹の子供のことを理解するための本や文章の冒頭に書いてある。
「こまっているのは、子供たち本人です」と。
かんしゃくを起こしたり、パニックになってあばれたりするから、まわりの人がほとほとこまっていると思うかもしれないが、本当に困っているのは、彼ら発達凸凹の子供たちですということだ。
なぜなら、ひかりがまぶしい、まわりの声がうるさい、教室の掲示物などの情報が多すぎて集中できない、次に何をしたらいいのかわからないなど多くの理由でパニックになった結果、かんしゃくを起こしたり、暴れるという行動になるからだ。
まわりの人にはそうなってしまう理由がわからないので、ただただ困った面倒な子供たちという評価になってしまう。
そこをそうじゃないんですよ!と教えてくれるのが、そういう書物やコラムなどの冒頭の部分。
「本当に困っているのは、そのような子供たちの方なんですよ」
そらそうです。そら本人たちも困ってますよ。
でも、言いたい。
「わたしのほうがこまってんねん!!」
おこられそうやけど、発達凸凹の子供をもつ方ならわかってくれると思う。
発達凸凹のことを相談しに行ったときには、
「それはお母さんの困り事ですよね?お子さんはどんなことに困ってますか?」
と聞かれることもある。
知らんがな!本人に聞いてくれよ!と思いながら、彼らがこまっているであろうことについて話す。
何かにつまづいては、「もう無理や、絶対できひん」とやめようとする彼らを励ましたり、パニックを引き起こしそうな障害を取り除いたり、嫌なこと、やりたくないことは、絶対にやらないと強い意志をみせるときには、何とかなだめてやらせる方向に進ませたり、こんなことでは将来生きていけるのだろうかと心配したり、「わたしの」困り事はいっぱいある。
彼らは、困り事があると、パニックなったり、大声だしたり、かんしゃくを起こしたり、暴れたり、暴力したり(あれれ?全部一緒かな?)する。
わたしだって、そんなあなたたちに困ってる!大声で泣いたり、暴れたりしたいねん。でも大人やからと思って我慢してる。
だから、声を大にして言いたい。
「君らも困ってるかもしれんけど、わたしの方がこまってんねん!!」と。
彼らを前にしては言わないけどさ。