もう普通を目指さない!発達凸凹母が見た発達障害兄弟の生態

ADHD+ASDの息子2人との普通じゃない日常

気づいたら困らないようになっていること

長らく次男が温泉施設などの大浴場に入れないことで困っていた。

赤ちゃんの頃から幼児期はずっと脱衣所で服を脱がせられるところから大泣き、浴場に入って大泣き、シャワーで流して大泣き、浴槽に入るのなんてもっての他。わたしも急いで洗って出る。おっきい浴槽につかってくつろぐなんてことは夢のまた夢だった。

たまに声をかけてくれるようなやさしい女性もいらっしゃるが、ほとんどの方は迷惑そうに見てくる。やさしく声をかけてださっても、ますます大きな声で泣き続けるだけ。
いたたまれない。
泣き叫ばれて、わたしの方がパニックになってきちゃう。

人の多さのせいなのか音なのか馴染みのないところに来た恐怖なのかはだかになる不安なのか、その全部なのか。そのころは発達凸凹を知らなかったので、理由をわかってあげられなかった。
落ち着かせようとして、なだめすかせたり、ぎゅってしてあげたり。でも効力なく、最終的には、追い詰められて怒ってた。
汗をすっきり流すために入りに行ってるのに、逆に汗だくになるっていう。(笑)

まぁほとんど大浴場なんて行くことはないんだけど、夏にキャンプに行ったりなんかのときには、行かないわけにはいかない。
年に数回でしょと言われたらそれまでなんだけど。
ストレスにはかわりない。

それが、そのうち年長さんくらいになって、女湯に入るのを遠慮してパパと長男とともに男湯に入るようになった。
後はよろしくって感じで入り口でお別れして、あぁ、なんて幸せなの!!と。解放感ハンパない。
最初は手がかかってたみたいだけど、こないだどうだった?ってパパに聞いてみたら、

「え?もう全然大丈夫やで。一人で全部出来るし、ノリノリで入ってくし」

ということらしい。
むかしは、親も子も嫌で嫌で困りきっていたことも、気づいてみたらなんてことはないということになっているものもあるみたいだ。

成長は牛歩の歩みのようで、目に見えないことが多いけど、ずいぶん時間が経つとわかる成長もあって、たまーにそれに気づくとほんとにうれしい。