マスク!マスク!マスク!!
前に書いた学童でのすったもんだについて書く。学校が休校した2月末から3月頭にかけてのお話。
学童での学校が休校した。でも学童はやりますという良い知らせが2月末にあった。
でも蓋をあけてみたら、行けなかった。
まず、お兄ちゃん、お姉ちゃんがいる方はご遠慮ください。
「お兄ちゃんとふたりというのが逆に無理なんです。お兄ちゃんに暴力をふるわれているので、下手したら死にます!」と涙ながらに言って、何とか通わせてもらえることになった。
お兄ちゃんが暴力するというのは事実で、うちの以前からの懸案事項。
いつもいつもではないが、キレると何をするかわからない。
このことについても今度書こうと思う。
「検温、マスクをしてきてくださいね。」「わかりました。」
このマスクというのが曲者で、ほとんど今までしたことがない。大丈夫だろうかと思ったが、だましだましなんとかなるのではないかという私、甘い考え。
初日、お迎え「マスクをしてくれません」
「あー、そうですか。」そうかやっぱりか。
「明日はちゃんとやるように言っといてくださいね!」
「はい」大丈夫かなぁ、でも言われたら短時間でもやるというのを繰り返していけばいいんじゃないかなぁという再び甘い考え。
次男は、肌感覚の敏感さがあるので、肌触りで着れない服がある。シャカシャカな素材や肌に張り付くような素材は着ることができない。これはもうどうしようもない。本人にしかわからない感触。本人は気持ち悪くて仕方なくても、周りの人が同じように感じることはむずかしい。
肌感覚だけではない。
どろんこの上は靴を履いても歩けないと分かったときは度肝を抜かれた。マジか。
2日目、私が迎えに行けず、父親が迎えに行った。(甘い考え再び)
父親と学童の先生が大ゲンカ。したらしい。(だましだまし連れて行こうという私の甘い考えがついえたとき)
「マスクしてくれないと預かれません、マスクしてくるようにいったのにどうしてしないんですか?」
「は?感覚が過敏だからでしょうが。目の見えない人にあなた目が見えるようになってきてくださいと言いますか?」
「マスクしてくれたら、預かれるんですが。わたしが言ったらやってくれるんですけど、ほかのやさしい先生が言ったときは、やらないんです。足元みてるんですよ」
「(ブチ切れ)あの子が人を見て、やったりやらなかったり区別してやるわけないでしょう。マスク程度のことで人の人格を傷つけるようなことを言うな!!足元見るって子供に対して言う言葉ですか?仮にも教育に携わるような人が。」
もっと長かったようだけど、大まかにはこのようなこと。
父親は次男のことをすごく愛しているので、人格を傷つけるようなことを言われたことが一番納得できなかったようだ。たかがマスクできないことぐらいで。
確かにそう。ほんとそう。人を見て判断することができないから発達障害なのだ。人を見て判断するくらい、空気を読めたりできるのなら、今までこんなに苦労しない。
場の空気を読んだり臨機応変にできないかわりにこずるいことはしないしうそをついたりしない。
その後、結局夫婦二人で話し合いに臨み、学童は休校期間中は利用しないことになった。
本人だって、他の子にできることが何でできないんだろうといつも傷ついている。
まわりにはそうは見えなくとも。やろうやろうとしてもできないことが多い。
それを理解してほしい。
人は目に見えないものは、理解しようとしない。想像の翼をもっと広げてみてほしい。