もう普通を目指さない!発達凸凹母が見た発達障害兄弟の生態

ADHD+ASDの息子2人との普通じゃない日常

不登校のきざし

中2の長男が学校に行けなくなった。

もともと学校は好きではなかったが、がまんして行っていた。そこへコロナによる休校措置というビッグプレゼントがやってきた。いやおうなく、なんの理由をつけることもなく休んでいい。
パラダイス。

そしてパラダイスの終焉。

小学校1年生のときから、もう7年学校に行くことが当たり前で、休むにはなんのかんの理由をつけなきゃ休めない。
その何年もかかって、身に付けてきた習慣。それがとりさらわれたとき、行かなくっていいってなんてすばらしいんだ。ずっとこのままならいいのに。

とたぶん彼のなかではネバーランドが続いてる。

加えて、小学校からずっとやり続けてきたサッカー。特別うまくもないが、好きだから、やり続けてきた。
ところが、中学校にはいっても彼の身体は華奢のままで、まわりのみんなはどんどん、大人の体に近づいていく。すこしやるたびにどこかしらが痛む。痛めば休みたい。休んだら、また休みか、怪我かとみんなにがっかりされる。それを中学1年の間ずっと続けてきた。ひたすらにがまんしながら。痛みと冷笑。
そこにサッカーもお休みがやってきた。
足が痛いっていわなくても休める。よかった。
みんながお休みだから置いていかれない。よかった。

でもそれも終焉。

学校へいかなきゃいけないという重圧とサッカーも続けなきゃいけないという重圧がのしかかる。
そんなに?もっと気楽にやればいいやんと思ってしまう。

が、そこが彼の発達特性。
状況に合わせてどんどん切り替えていくことが苦手。
物事を曖昧にしておくことができない。
妥協し、ずるく逃げるということができない。
正論を通し抜く。
融通がきかず真面目だから、手抜きするということができない。100%の力が出ないならやらない方がいいという極端な性質。

結果、潰れた。

サッカーは辞めることにした。
プレッシャーをひとつ取り除けば、なんとかなるかな。
そうしていくうちにどんどん取り除くものがなくなってしまう。