もう普通を目指さない!発達凸凹母が見た発達障害兄弟の生態

ADHD+ASDの息子2人との普通じゃない日常

長男。初、放デイ!

金曜日、長男には4:30には家を出て放デイ行ってねと伝えておいた。

わたしは仕事から4:30くらいに帰ってくる。少し用事をこなしていて、電車の時間に間に合わなければ、4:30には家に着かない。

今日もなんだかんだで行かないんじゃないかと危惧していたわたし。寄り道しないで、急いで帰宅した。

案の定、学校へ行った服装のまま、ソファにねそべって、スマホをさわってごろごろしている。

「えっ!なんで?」

と思わず口をついてでる。

放デイに行く用意をしていないまでも、服は着替えていると思っていたのだ。なぜなら、学校がこの日ははやく終わるから、自転車に乗りに行くと行っていたからだ。
それすらやらずにソファでごろごろする長男。
何時間ほどそこで、無為に過ごしているのだ!と思うと腹が立った。でもそこで、詰問すると事態が悪くなるのは目に見えている。

「4:30にはお家出る予定だったよね…。もう4:30だよ」

「わかってるけどさぁ、こわいんだもん。まだ自転車のルート全然決めてへんし」

マジか!どんだけ時間あってん!破格の褒賞金なのに!もうこんな制度やめたろか!いつまで怖い言うとんねん!約束事どないなっとんねん!

心の声はいっぱいあるが、ぐっと全部こらえて、

「そっか。怖いか。どこの部分が怖いの?自転車でちゃんとそこまで行けるか?まだ慣れない施設に行くこと?」

「自転車はぜんぜん怖くない。施設に行くのが怖い」

「だいじょうぶ!めっちゃ優しい人やったやろ。一緒に自転車のルート考えたるから、服きがえといで。今日めっちゃあったかかったで。」

「うん。わかった」

そこまで言って、やっと重い腰をあげて、着替えに行った。Googleでは自転車ルートなかったから、徒歩で検索してみた。でもやっぱり自転車では行きやすいルートじゃなかったから、わたしが考えて提案してあげた。

「この道ずっといけば、ほとんどまっすぐやから。最後にここで1回曲がるだけで、駐輪場つけるから。そしたら駐輪場からすこし北上するだけやから。それで着けるから。今から行けば、5:00には着けるから」

とわたしのスマホを見せながら説明した。

スマホ持ってるから大丈夫やろ」

と重ねて言った。

そんなこと自分でしらべろや!と思うが、口には出さない。

「うん。大丈夫」

そして、やっと自転車にのって出発した。

そこまで10分で何とか乗りきった。帰宅したときは、あぁ今日も行けないのかという気持ちになったが。

あー、マスク忘れてる!!と気づき、わたしもマスクをもって、自転車で急いで彼を追いかける。うまくいけば、最初の信号のところでつかまるかも。そう思って家を出ると帰ってくる彼に気づいた。

え?何か問題でも?とビビる。あ、もしかして?彼もマスクに気づいたのか?

「マスク?」

「そう」

よかった。マスクを渡したら、再度出発していった。
万全に事が運べばいいな。

そういえば、金曜日に受給者証が届いてた。きょうがうまくいけば、契約できるな。