もう普通を目指さない!発達凸凹母が見た発達障害兄弟の生態

ADHD+ASDの息子2人との普通じゃない日常

旅行の心得

前の黒部の記事に書こうと思ったが、ごちゃまぜのてんこ盛りになっちゃいそうだったので、別に書く。
話がいつも脱線気味だし。

旅行にはハプニングがつきものだ。想定外の出来事。むしろそれが楽しみのもとでもある。
しかし、うちは発達凸凹家族なので、ハプニングに弱い。

夫。
以前独身のころふたりで旅行によく行った。なにしろ旅行が好きなのだ、ふたりとも。

彼は計画をたてて行く。行き当たりばったりはありえない。わたしは割りと行くところだけざっくり決めて、あとは現場で、というタイプ。
だから当たり前だが、突発的な出来事が多くなる。彼から見ればただの詰めの甘い、無計画な人なだけ。
今から思えば、先読みのできない、あるいは先読みをしない特性からくるものかもしれない。

たとえば行こう思ったお店に行ったら、定休日だったなんてことは、わたしにとってはよくあること。じゃあ隣の店でいいかと思うのがわたし。
夫的には、どうしてちゃんと調べなかったんだ、本に載ってるだろ、となる。もちろん彼が行こうとしているお店はちゃんと彼は調べてある。彼にとってお店が休みで、なんで?ということになるのは、事前に調べておいてもわからなかったであろう、お店側の急な都合による、休み、だけだ。

事前に調べてちゃんとやっているお店にいく。だからほとんど失敗はない。でも突発的なことはある。お店が定休日じゃないのに休んでいる、混みすぎてて入れない、食材がなくなってもう閉めてしまった 。
そうなると、どうしたら良いのかわからなくなってしまう。固まる。そしてもうどうでもいいという態度になる。
若い頃はそんなことでよく不機嫌になっていて、わたしははぁ?と思っていたが、きっと脳が処理しきらずパニックになっていたんだろうと今ならば思う。

わたしは、通りすがりに見つけて、
「あ、なんかおいしそうだから入ろう」
というのが、旅の醍醐味だと思っていたが、そうではない人もいる。

うちの子供たちもそうかもしれない。ある程度予測ができているから、安心して楽しめるのだ。予測がつかないことに対して、非常に緊張する。

うちの子供たちは、基本的にインドアで一人の世界で完結してしまえる。だから外に出て刺激を求めない、もしくは刺激を受けたくないみたい。だけど親としてはいろんな所へ行って、いろんなものを見て欲しい。

でも、はじめていくところは予測がつかないからなのか、あまり行きたがらない。はじめていくところだ!!楽しそう!!とはなかなか思えないみたいだ。
それに実際自分の想定と違うと混乱する。パニックになって大騒ぎするほどではないけど。
旅行やお出かけなど、外へ行くときには、あらかじめこんなところへ行くよとこんなことができるよ、こんな風にたのしいよと予測をさせておくようにしている。
そうすると、本人もああ、こんなところなんだ、こんなことするんだ、ああ、景色がきれいかもしれない、楽しいかもしれないと心づもりができる。
それでも、当日はなんらかのわたしたちも予想できなかったことも起きる。良い方向に転がるか、最悪な展開になるか、ヒヤヒヤもの。

はじめてのところ行く!!はじめてのことする!!わくわく!!という子供ばかりではない。