もう普通を目指さない!発達凸凹母が見た発達障害兄弟の生態

ADHD+ASDの息子2人との普通じゃない日常

黒部ダム

夫は黒部ダムが好きだ。

10年ほど前に夫と長男と3人で、諏訪湖に旅行に行った折り、足を伸ばして扇沢からトロリーバスに乗り、黒部ダムを訪れた。夫が黒部の太陽で描かれたトンネル工事のことを説明してくれるも、もともとの知識もなく、それほどの興味もなく、へぇーすごかったんだねーなどという程度で温度差がものすごくあった。

その後もことあるごとに夫は黒部に行きたがった。でもそうそう行くこともできずに10年が経った。今年の夏、宇奈月温泉へ旅行へ行った。その際、トロッコ欅平までは行くことができた。そもそも富山県側からは、立山アルペンルートを使っていくしかルートがない。宇奈月温泉へ行った際も、夫は立山アルペンルートを使って行くことを画策していたが、何しろお金がかかる。大人料金3人分に子供1人。とても無理ということになって、夏の立山アルペンルートは諦めざるを得なかった。

そのうち、わたしも黒部に興味が出てきて、映画「黒部の太陽」をみた。石原裕次郎三船敏郎が出ているあれだ。他にも豪華キャスト、だけどわたしの世代ではほとんどわからない。でもすごいことだけはよくわかった。

「ほら、だから前から言ってたのに。やっとわかってくれたか」

という夫。その後、「高熱隧道」という小説(これはくろよんではなく仙人谷ダムという黒部第3発電所を作るときのトンネル工事の話)も読み、すっかり黒部の魅力にはまってしまった。

で、9月のシルバーウィークにまたまた長野県側から行こうといたのだが、なんとネットで調べたところ、当日予約なしで訪れたらチケットを買うのに2時間ならび、そこからバスに乗るまでに2時間かかるという激混み。コロナが落ち着いたとみて、人々の出足がよかったみたいだ。

こりゃあかんと諦めて、予約して行こうということになった。予約できたのがもう10月分だった。そしてようやく昨日訪れられた!!

9時の予約のバスに乗るために、4時半に出発。眠すぎるやろ。子供たちもなんとか起きて車に乗ることができた。無事にバス時間に間に合うように到着することができた。もう今の時期はぜんぜん窓口も並んでない。なんだったんだろう、9月の連休は。

バスが10年前はトロリーバスだったけど、今は電気バスに変わってる。充電式。

そして寒い!!でも晴れてるから景色がすごくきれい。山が白く、木々は赤や黄色。

長男にも「黒部の太陽」を見させてきたので、破砕帯についても学習済み。

それにしても長男は映画が見れない。こんなにも映画の見れない人がいるものかとおどろく。これも発達障害ももたらすものなのか。黒部の太陽は長い。でも長いから見れないというわけではなく、短い映画でも見れないので、長い短いは関係ないのだ。そんな長男にもなんとか見させた。ずっとスマホをいじりながらだったけど。

ちょっと話がそれてしまった。

うちの子達は基本的にインドアで外に出ることを好まない。旅行だって山登りだって親のエゴで連れ出しているだけ。なので、事前に旅行が、積極的に言えば楽しくなる、消極的にいえば嫌ではなくなるような仕掛けを施さないといけない。


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扇沢の駅にて