もう普通を目指さない!発達凸凹母が見た発達障害兄弟の生態

ADHD+ASDの息子2人との普通じゃない日常

目の学校 つづき

日曜日午前、次男と目の学校の体験レッスンに行った。

40代くらいの女性の方が応対。この方も名乗られない。
この方が、次男のレッスンをしてくれるようだ。

時間になり、ではあずかりますとおっしゃって、わたしは一旦建物を出た。どんなレッスンをするか見たりはできないようだ。体験だけれども。
50分経ってお迎え。しばらく待っていると次男が帰ってくる。汗だく。こんなに汗だくになるくらいのトレーニングなんだ。レッスンを見られないので、類推するしかない。

トレーナーであるその女性は、他のお母様と10分ほどお話ししてから、「では」とわたしを別室に連れていく。何かにつけ、別室が好きだな、ここは。別に次男がいるところで、話してもらっていいけど。

今日は、他の生徒、女の子2人と一緒にやったとのこと。次男は、はじめてやることをなかなかとりかかろうとしないこと、しばらく見てたあとで、突然参加し始めたりすること、ホワイトボードがあるので、絵を書こうとしたりしたことなどを教えてくれた。
それと「もっと社交性を身に付けた方がいいですよ」ということ。
具体的にどんなレッスンをしているかなどについての言及はなし。次のレッスンがあるのか、足早に去っていった。
手持ちぶさたでそのままいると、土曜日に検査を担当した男性が、

「6人レッスンでやれそうかききましたか?」

とのこと。

ここは、生徒3人のレッスンと6人のレッスンとマンツーマンのレッスンがあるようだ。

3人のレッスンだと月額17600円、6人だと月額9900円の会費がいる。17600円って!!高すぎやろ。週1回で。9900円でもちょっとした習い事としてはお高い。サッカーとか運動の習い事よりだいぶお高い。マンツーマンにいたっては1回11000円!週1回通うと月44000円。貴族のお遊びだな。日曜日に行ったときに、それ払ってる親さんいたわ。ひぇーっ!!

6人レッスンならがんばったら払えるかもしれないが、3人レッスンは無理。家計が逼迫する。

6人でできるかは、

「聞いていません」

そういうと、男性が再度トレーナーの女性を呼びに行った。戻ってきた女性トレーナーは、

「3人レッスンがちょうどよいレベルです。3人レッスンでやって、慣れてから、6人レッスンに進むか、6人レッスンでやれるかどうかはわからないので、また6人のクラスで体験してみてください」

とこともなげに言うと、また足早に去っていった。

男性が、

「6人のレッスンで空いているところは、平日なら火曜日の5時6時か、土日なら土曜日の7時です」

とのこと。どういうスケジュールでいついつレッスンをやっているかなどのレッスン予定表なんてものは見せてくれない。

「えー?そんな時間??」と思ったけど、火曜日6時ならなんとか行けるかと回らない頭で考えて、火曜日の6時で予約をして帰ってきてしまった。今度は前もってお金を請求されなかった。


ていうか、土曜日行った時から、

「土日のお昼間に通いたいです。平日は2日習い事があって、彼の体力的にこれ以上は無理です」

行くのに30分くらいかかるし。どっちも夜ごはんの時間にかかっちゃう。

「6人レッスンじゃないと行けそうにないです。3人レッスンのお値段は払えません」

って言ってある。

最初っから、この上の条件で通えるクラスないなら、体験レッスンとか行かさんといてくれるかなぁ。検査後にお話ししたとき、そう言ったのに。

なんとなく気持ちが落ち込んで帰ってきた。

その落ち込んだ気持ちを後から分析してみた。

思いどおりの曜日、思いどおりの時間に通えなさそうだから気持ちが沈むのか。
スケジュールのやりくりをしなきゃ、今の習い事の曜日や時間変えようか、スイミングなら動かせそうなんて考えて気が沈むのか。
結局3人のクラスじゃないと見れませんってなったら、今度は金策を考えきゃいけないと思って気が沈むのか。
結局お金がないことで、彼のために合った教育をしてあげることができないと思って気が沈むのか。

そうじゃない。そうじゃないこともないが、もっと大きな理由がある。
再三自分の心の奥底に問いかけてみて、分かった。

トレーナーが、

「もっと社会性を身に付けないと、今は親がいるからいいけど、将来独り立ちするときに困りますよ。職人のように一人で仕事をできればいいですが、そこに至るまでの過程には、社会性要りますから」

と言ったことだ。そんなことわたしだって言われなくても分かっている。それにこのトレーニング、社会性関係ある?

それと、

「ここでも他でやられてもいいですが、社会性身に付けられるように対応してあげてください。」

と言ったこと。わかりますよ、絶対にここに通ってくださいとかじゃなく、他にも選択肢ありますよということを親切で言ってくださっているのだろう。でもなんとなく投げ出されたように感じた。

傷ついたのだ。すぐにそうとはわからなかったけど、心のどこかが傷ついて、なんとなく落ち込んじゃったみたいだ。何の気なしに言ってらっしゃるということはわかる。でも結局言いたいことは、うちの子供が「変わらなきゃいけない」のだ。うちの子供が「治らなければならない」のだ。

その方が幸せに暮らせるでしょ。その子にとって何が一番良いか考えなさいよ。お金だってかけなきゃだめなのよ。

目指しているものもトレーニングもすばらしいもので、是非とも「未発達な」子供はやるべき、なんだろうなということはすごくわかる。
でもなんとなく違和感や???や不透明感を感じるんだよなぁ。
なんかやけに秘密主義だし。

わたしだけかなぁ。そんな風に思うのは。

そういえば、建物にもまったく看板とかない。整体もやってるはずだけど、外からそれとわかるものはまったくない。

ここらへんのセレブが隠れ家的に通ってきたりするのかしら。

とりあえず、火曜日の体験は断ろう。次男も、

「平日何もない日、2日になってまうやん。いやだー」

って言ってたし。