もう普通を目指さない!発達凸凹母が見た発達障害兄弟の生態

ADHD+ASDの息子2人との普通じゃない日常

脅しのきかない男たち

「宿題やらなかったら、ゲームとりあげだからね」
「○○(悪いこと)したらゲーム1週間とりあげだからね」

などというのは、どの家庭でもやりそうな常套的な脅しだ。

もちろんうちも試みている。でも成功しない。
というのは、先読みができないせいで、宿題をやらなければ楽しくない未来になるということが、わからないんじゃないかと思っている。
楽しくない宿題を我慢してやれば、楽しい未来が待っているということも。

2つの事象は関連していない。
宿題は、あくまでも宿題であり、楽しくないことだし、ゲームは、あくまでもゲームで楽しいこと。

結局いつまでも宿題はやりたくないものであり、ゲームは宿題とか関係なくやりたいもの、やれるものという理解から進まない。

ゲームを隠したりしようものなら、 宿題をやったら出すよといくら言っても、血道をあげて、ゲームを探し出そうとする。手に入れるためには、ものを投げたり、暴力を振るうこともためらわない。

ゲームを隠して、目の前から見えなくなってしまえば、もう最初からなかったものとまったく忘れてしまう場合もある。そして、別のおもちゃで嬉々として遊び出したりする。

暴力にうったえだした場合、それはそれで際限がないので、結局こちらが折れることになってしまう。

しかしたとえば一度くらい成功したとする。
取り上げられて辛かったけど、宿題をしたらゲームを返してもらえた。
でもその経験を正しく記憶して、次回にいかせなかったら意味がない。
宿題やらなかったら、またゲーム取り上げられて嫌な思いをするからがんばろうと思うのだ。
彼らにとってみれば、その経験も忘れているか、覚えていたとしても、結局先読みできないので、また同じことを繰り返しだ。

結局こちらも辛いが、宿題は宿題としてやらせる。遊びとは、連結させても無駄なのだ。脅しはきかない。