ノルウェイの森 やれやれ
わたしは、あまり一度読んだ本を読み直すことをしない。
一度読んだ本を繰り返し読むことよりも、あたらしい本に出会いたいという好奇心旺盛なADHDの特性ということにしておこう。(私の場合は自称だけど)
ちなみに1冊の本を読了して次に取り掛からず、何冊もの本を並行して読むということもする。これ、ADHDの人の特徴とADHDの方の本に書いてあった。
そして本題。ノルウェイの森。これ高校生の時に読んだ。はっきり言ってほとんど何も覚えていなかった。そこそこのハルキストである私。あぁ、そこそことハルキストは両立しない概念だな。ハルキストは熱狂的だもんね。春樹読みくらいにしておこうか。代表作的に言われているものをほとんど覚えていないというのはなんだかおさまりが悪いと思い、今回再読することにした。
ほとんど覚えていないのも納得の話。この恋愛は高校生には意味わかんないわ。精神的に病んだやっかいな女の子に振り回されている男の子の話というイメージしかなかったもの。草原で抜いてあげるとか意味わかんなかったもん。印象深いシーンがそういうとこっていうのが・・笑。高校生にとっては衝撃だったのね。
おとなになったから、たくさんの本を読んできたから、死とセックスのオンパレードにもひびらなくなった。
まわりの人死にすぎやろ。それにセックスしすぎやろ。最後はレイコさんともすんのかい!緑ちゃんとはなんか禊が済むまで的な感じで寸止めやったのに。とツッコミを入れたくなるが、それはわたしの中の春樹経験値が押し止めてくれる。
レイコさんとのそれは、通過儀礼みたいなもので、性欲とかそういうものを含まないものなのだろう。
緑ちゃん、レイコさん、ハツミさん、春樹作品に出てくる女性は、通りいっぺんではない魅力が爆発してる。確かにみんなに振り回されたくなるのが男心かも。
云々と書評チックに書くのがふさわしくないのが春樹作品。読み方は人それぞれという気がする。