もう普通を目指さない!発達凸凹母が見た発達障害兄弟の生態

ADHD+ASDの息子2人との普通じゃない日常

中学校の障害者に対する配慮

先日、中学生の長男の担任の先生に発達障害カミングアウト&配慮のお願いをした。それを受けて、担任の先生が特別支援コーディネーターの先生と教科担当の先生方と学年主任の先生方、さらには校長先生にお話をしてくださった。

そして、本日一堂に会しての話し合いが持たれた。

わたしもひとりじゃ不安なので、夫にも参加をお願いした。

担任、特別支援コーディネーター、学年主任、わたし、夫。そしてなんと校長。
こういう会に普通、校長先生って参加してくださるのかしら?はじめてだからよくわかんないけど、真剣に考えてくださる姿勢がうれしかった。

いちから、長男の特性や今までの経緯、困っていることなどを話した。上手に順序だてて、説得力を持って話すのが苦手なわたし。全身に汗びっしょり。

書くのをものすごく嫌がり、ワークが首尾よく進んでいかない。板書をほとんどしない。集中力がもたない。人の発表など興味がない時間は寝てしまったりする。
忘れ物をする。時間割りをメモしてくることも忘れてしまい、翌日の教科の用意が出来ない。きつい口調で正論を言い、友達ともめる。感情を抑えることがむずかしく、母や弟に暴力をふるう。朝お腹や頭が痛くなり、学校に行きたくないと言う。などなど、きりがない。

わぁだめだ。こうやって書いていると、すごいわがままっこのようだ。そりゃなかなか理解されないよね。怠けてるだけのように見えるもん。実際わたしもそうおもってたもん。でもそうじゃないんだよとがんばって伝えなきゃいけない。
WISCの結果も提示する。

処理スピードの低さとワーキングメモリーの低さから多くの問題が生じていると感じていること。
今までの成功体験の少なさ(わたしは、結構成功してると思ってるけど、本人の思う成功とはちがうんだよなぁ)からくる自己肯定感の低さからいろんな問題が生じていると思っていること。わたしたち親は、勉強も遅れていないし、水泳も習わせて、着実に成功体験を積み上げてきてあげていると思っていたけど、結局サッカーでの挫折と身長が低くてバカにされることに、彼の何にもうまくいかない感、が集約されてしまっていることを感じていることなど話した。

途中、特別支援コーディネーターの先生が、発達障害の特性を補足してくれたので、わりと場がスムーズに進んだと思う。

そして、これからがやっと配慮のお願い!大事なところ。

まずこの彼の現状と特性を理解していただくこと。

現状ワークを2.3回繰り返して行うと、内申点を加算されるシステムらしい。これが彼には相当不利。

あと疲れてお休みをする日があること。

ここでも特別支援コーディネーターの先生が、今はADHDの子供たちにとって反復練習がまったく意味がないということがわかっていて、無理やり何度も繰り返させることで、勉強すること自体が嫌いになるとされていると言ってくださった。そういう事情で1回だけにするという配慮は可能ですとのこと。

それを受けて校長先生も、わかっている子がわかっている問題を何度もやる必要ないでしょう。1回でワークの点数は満点にしていいんじゃないですかと言ってくださった。

あと週1回くらい休むのも別に構わんでしょうと。

それは、担任の先生が、週に1回の授業もあるので・・・と。休むなら週に1回しかない教科のない日にしましょうと。

ワークは何とか1回だけはがんばってやる。さすがにまったくやらなかったものはやったことにはできないそう。提出日も忘れないように、学校と家庭で気を付ける。少しずつやれることをがんばってやっていきましょうということになった。

先生たちも本を読んだりして、理解を深めてきてくれたようだった。門も叩けば開いてもらえる。未来が少し明るく見えた1日だった。

まぁその1回ワークやるだけでもほんとにたいへんなんだけどねー。