もう普通を目指さない!発達凸凹母が見た発達障害兄弟の生態

ADHD+ASDの息子2人との普通じゃない日常

発達障害、気持ち切り替え問題

お迎えの時間が苦痛だ。

 

次男は、学童に通っている。小学校の時間が終わって、自宅に帰っても親が不在で受け入れられないときに、預ってもらえるというもの。

親であるわたしと父親がともに外で働いているのと、同じ校区内に祖父母が住んでいないため、利用ができるようになっている。

 

5時までの利用であるため、5時近くになると毎日迎えに行く。火曜日、水曜日は習い事をしているので、4時45分くらいに迎えに行く。

もちろん、子ども了解しているし、学童の先生方もご存知だ。

 

なのに、毎回早くお迎えに行く日は、暴れる。わめく。泣く。逃げ出す。帰らないという。

学童の教室を飛び出して、廊下を走り回って逃げる。

 

こちらが泣きたいわ。。

 

「スイミング嫌いなんですか?」

と嫌いなものを無理やり習わせてるのかと言わんばかりに、先生に尋ねられる。

「いーえー、大好きなんですよ」

嘘ではない。事実。

実際、保育園に通っている頃には、嫌がったり、スイミングへ行っても浸かっているだけで何もしていないころも確かにあった。

が、今は、積極的に練習に励んでいるし、間違いなく楽しそうだ。

 

「じゃあ、何でなんでしょうね?」

「うーん、ずっとここにいたいんじゃないですかねー」

わたしが聞きたいわ。

 

「もう少し遅くはできないんですか?」

「5時からなので、この時間でもぎりぎりなんですー」

ぎりぎり。車の中で着替えさせて到着しても、もう準備体操がはじまっている。

 

発達障害の特性のひとつとして、気持ちの切り替えが苦手というものがある。

うちの子の場合は、このようにして表れる。

急な予定の変更などを受け入れるのが非常にむずかしい。

だから、常に予告、予告、予告。

 

「今日はスイミングの日だから、お迎えは4時45分だよ」

と朝、予告しておく。忘れる。自分が思っているより早く迎えが来てしまう。もっと遊べると思っていたのに。混乱。その場から逃げたい。逃げる。

 

本人ではないから、定かではないが、こんな感じなのかな。

 

以前もっと小さいときから帰らないということはよくあった。

保育園は、お迎えに行っても全然でてこないし、公園に行って、帰ろうといってもなかなか帰らない。小さいときには無理やり抱っこして帰ってくることもできたが、小学生になり体が大きくなり力も強くなってしまうとそうやすやすとは抱っこして連れ帰れない。ましてや、先生方の目の前で、乱暴なことはちょっとしにくい。

結果、ひとしきり子どもの気持ちが落ち着くまで、ひたすら待つ。

 

もちろん、

「4時45分のお迎えだって言ったよね??」

「4時45分のお迎えだって言ったでしょ!!」

「スイミング遅刻しちゃうよ」

「ママの言うこと聞かないともうゲームさせてあげないよ」

「あーあ、もう置いてっちゃおうかなぁ」

「お願いだからもう帰ろうよう」

「今帰ってくれたら、アイスクリーム食べさせてあげるから」

大声で叱る、なだめすかす、脅す、お願いするなどなどの手段は実行済み。

でもどれも功を奏したことはない。

 

いくつもいくつも試してみた結果、子どもの気持ちが納まるのを根気強く待つということが、結局一番早い。結論。

スイミングには間に合わない。でも仕方ない。

 

気持ちが落ち着かないまま、無理やり連れて行ったところで、今度はスイミングでトラブる。スイミング自体が嫌いになる。負のスパイラル。

 

急がば回れ。とにかく待つ待つ待つ。

でも待つのって本当にしんどい。