もう普通を目指さない!発達凸凹母が見た発達障害兄弟の生態

ADHD+ASDの息子2人との普通じゃない日常

ちょっとのできた!!が涙がでるほど感動的

一生懸命やってもできないこともある。あきらめることも大事。

 

でもなんとかできるようにしてあげないといけないこともあるのも事実。

きびしい現実。

 

次男は、運動が苦手だ。いや、飛んだり跳ねたりのような行為は、たぶん得意。

むかしから仮面ライダーごっこをしているが、かなり体のキレを感じる。

 

飛ぶ、蹴るなどのひとつの動作をおこなうことはたぶんとても得意なのだ。同時に何かをするということがむずかしい。

 

走る。

たぶん一般的にむずかしいと思われないことだが、足を交互にだす。手を振る。足と手の動きがある。2種類以上の動きがある。複雑。

結果、ぎこちない走り方になり、当然遅い。

 

ということなのだ。発達障害の特性に、体を動かすのが苦手ということもあるよう。しかしもちろんすべての子どもに当てはまるわけではない。

 

そこでなわとび。

 

○月○日からなわとびをはじめますので、なわとびを用意しておいてくださいと通信で発見した私。ガーン!!

もちろんできそうな気がしない。冬になると学校でおこなわれるであろう運動の代表格。できないで済ますわけにはいかなそう。そしてみんなと同じようによういドン!で始めて同じようにできるわけがない。

 

その時点でまだ1月くらいある。練習あるのみ。

 

跳ばせて見る。

縄をまわす。まわってきた縄をタイミングよく跳ぶ。動きが2種類以上ある。複雑。

次男にとっては絶望的なくらいに難しい。まずまわせない。道具を使うのが絶望的に苦手。距離感がつかめない。

飛ぶ。真下にある縄を跳ぶことすらままならない。

おお、思っていた以上に長期戦になりそうだ。

 

まずまわすだけやってみよう。

つぎはとぶことだけやってみよう。

1回ずつ跳ぶということすら、なかなかできない。まじかーー。

1回ずつ跳ぶということを数回できたくらいで1日目終了。

 

2日目。昨日できたからといって、昨日できたところからスタートできるわけではない。あれ?昨日1回ずつ跳ぶのはできなかったっけ?

と思うが、言ってはいけない。また最初から。

1回は跳べるが連続では跳べない。そういうことを何日も繰り返し、何日か経ってようやく連続で跳べる様になった。

感動して涙がでた。

 

そうそういうことなのだ。

簡単にできることが、少ない。だからなにかできるようになったときは、涙が出るほどうれしい。やったね、がんばったね、すごいね、すごーくがんばったからだよ。

普通の子なら、あっという間にできてしまうこと。そんなことが涙がでるくらいの感動になる。

 

普通に跳ぶことはできるようになった。よかった。体育の授業も安心だね。

 

ところが、今度は大縄をやっていますという。

大縄!!タイミングをつかむのが、劇的にむずかしいではないですか!!しかもひとり毎回ひっかかったら、みんなに迷惑をかける。おおがんばれ、わが子よ。家で練習するのはちょっとむずかしい。そう、家で練習するのがむずかしい課題もある。

祈る思いで、体育の日は毎日送り出した。

 

やはり最初はかなり苦戦したようだ。

失敗して途中で逃げ出すこともあったらしい。でもかなり先生ががんばってくれたのだろう。

高く跳ぶといいよって先生が教えてくれて、跳べるようになったとうれしそうに教えてくれるようになった。

クラス対抗で跳ぶ回数を競ってるんだと教えてくれた。何組に勝った、何組に負けて悔しいって言ってくれたり。

ほんと跳べるようになるまで良くがんばったね!!とまた泣いた。

 

少しのことがこんなに感動的になる。これはこれでミラク発達障害