もう普通を目指さない!発達凸凹母が見た発達障害兄弟の生態

ADHD+ASDの息子2人との普通じゃない日常

スポーツ少年団の罪②

次男の場合は、スポーツ少年団に結局1年生の1月まで所属した。

スポーツ少年団云々というよりも、集団で行うスポーツに無理があると感じた1年だった。

ただもうすこし面倒見のいいクラブチームに入れていたりすれば、もうすこし楽しくサッカーができていたかもしれない。

 

長男は、なんとか1年生から6年生まで所属し、まもなく卒団を迎えようとしている。

長男については、ほんとうによくがんばったと賞賛のひとことしかない。

以前のわたしは、

「こどもなんて集団にいれておけばなんとかなるもの」

「親が必要以上に口出しするなんて親ばか丸出しじゃないの」というスタンス。

長男は、からだも小さく、何事も要領よくこなせるタイプの間逆のこども。

一つずつ時間をかけてやらないとなにもものにできない。

 

1年生のとき、インサイドキックができないと練習に参加させないと言われ、要領よくできた子どもたちが全体練習をおこなっているグランドのすみっこでインサイドキックの練習を黙々とやっている姿を見たときにはあまりにもいじらしく涙が出そうになった。

2年生になっても3年生になっても、卒団する6年になっても、レギュラーにはなれず、練習試合には出られても、「大事な試合」と呼ばれる試合には、まったく出してもらえなかった。

1日試合に行って、まったく試合にでられない日など、「今日も試合に出られなかった」と泣く日もあった。

 

今となっては、わたしの無知、怠慢、卑怯を長男に対して申し訳なかったと思っている。

 

「長男は、体も小さくてあたり負けするし、走るのも早くないし、上手じゃないし試合に出られなくても当然なのかもね、そんなもんでしょ」という無知。

「どうして試合に出られないのかと問い詰めて、チームやコーチとの空気を損ないたくない、軋轢を生みたくない」という怠慢。

「面倒くさい人と思われたくない」という卑怯。

 

「大事な試合」って何なの??だれにとって大事なの??コーチにとってですか??

小学生年代で「絶対に負けられない戦い」とかありえませんから。

足の遅い長男に、「お前が走るの遅いから、走る練習やめられへんやろ」って何事。

「リフティングが50回できたらできた子だけ試合出してあげる」といわれ努力して、レギュラーメンバーより早く50回できるようになったのに試合にでれないという理不尽。

 

そういうことを子どもの代わりにちゃんとコーチに伝えて戦わなければならなかった。不当なことには不当ですといわなければならなかった。不当なことと戦う親の姿を見せて、不当とは何かを教えてあげないといけなかった。

 

本当に申し訳なかったと思う。

無知、怠慢、卑怯は全部罪。

 

③につづく