見にくいけど、異常ではない
「寄り目ができないんです」
発達でかかっている小児科の先生に、連絡すると、見せにきてと言ってくださったので、始業式のきのう、長男帰宅後、病院に行った。
今までの事情を説明した(近所の眼科=遠視のための眼精疲労、ビジョントレーナー=寄り目ができないため、近くが見にくい)。
小児科の先生は、診察して、
「そうだねぇ、目が寄らないねぇ。今まで、全然、こういう観点では見てなかったわ。完全にスルーやった。」
と言った。
近所の眼科で見てもらえないなら、ここの眼科で見てもらおうかと言い、その場で、本日の診察の手はずを整えていただいた。
さて、眼科。総合病院なので、待ち時間が長い。しかも、窮屈に人がいっぱい。小児科のゆったりとした造りに比べると狭い。
しばらくしてから、呼ばれてまず検査。
「視能訓練士」の名札をぶら下げた40代くらいの男性の方が、検査を行う。実習生の女の子2人を引き連れている。
長男はたくさんの人に見られて緊張気味。
いろいろな検査を5分ほど行ったあと、
「何の異常もありませんね」
と言う。
「え?目が寄りませんよね?」
と聞く。
「まぁ、完全には寄らないですけど、動かないこともないですし、ちゃんと見れていますよ」
「でも、文章を読むとき読みにくいんですけど」
「読めますよ。これくらいの人はたくさんいます。近くにして読みにくいなら離して読むといいです」
「文字が二重になったりすることもあるらしいんですけど」
「それなら、片目で見ればいいんじゃないですか?両目で見るから、二重になるのであって、片目で見るならそんなことも起こりませんし」
正気か???
「もう少し読みやすくするには、何か方法はありませんか」
となおも食い下がる、わたし。
「まぁ、寄り目の練習を1日に20回くらいすればいいんじゃないですか?とにかく異常ではありませんよ」
マジか。見にくくても、見えるならいいのか。視力がよければいいのか。目としては、病気がなかったらいいのか。マジで、「視能訓練士」か?見にくいって言ってんねんけど。
次に、医者の診察。20代くらいの若い医者。
眼科といえば、コレという、暗所でおでこをくっつけて、光をあてる、あの機械で診察。
「異常ありませんね」
長男が、
「文章を読むとき、白い部分と黒い部分が濃淡になって、あらわれて、チカチカするんですけど」
と長男にしかわからない感覚を訴える。たぶんこんな感じで言ったんだとおもうんだけど、わたしこれよくわかんないからなぁ。なんかまだらな感じでぽわっぽわっと浮き出るらしい。
「そういう人、たまにいるみたいだけど、気にしなくていいです」
と医者。
は?気になるから言ってるんだけど。病気かどうかを気にしているわけではないのですよ。
「2週間後に念のためまた見せてください」
とこんな感じで、5分もかからず終了。
よくある「5分診療」。
眼科的には、異常ではないらしい。
「見える」なら「よい」のだ。
見やすさなんてものは、診療外なのだろう。
長男とともになんかがっかりして帰ってきた。