もう普通を目指さない!発達凸凹母が見た発達障害兄弟の生態

ADHD+ASDの息子2人との普通じゃない日常

長男の成長~うまくいかないことがあっても暴れない~いや成長してなかった 成長してるのか?

長男が成長していた、と書いた。

だけど、やっぱり暴れてしまった。

きょうは、夫が飲み会に出かけて、いなかった。悪い予感しかない。いやでも最近暴れてないから大丈夫か?

明日は理科のプリントとワークを提出する予定。ワークはもう範囲をやれているらしい。あとはプリント。埋まってないとこ、そんなにないやん!あともうちょいだね!楽観的になったわたしを尻目に、彼は荒れ模様。

「1枚プリントないねん」

「え?そうなの?探してみた?いつからないの?」

「そんなんわからん」

「なくしちゃったからってまたもらえないの?」

こんなことを聞きながら、あぁこれは聞いても無駄と思った。彼がいつからなくしてたかに気づいているわけがない、そしてなくしてたのに気づいていたところで先生になくしたので1枚くださいなどと臨機応変に言えるわけがない。

ギリギリまでほうっておいて、きょういざやろうと思ったら、1枚ないことに気づいたのだろう。

「1枚なくったってさ、それ以外のやつしっかりやればいいやん!」

「そんなん無駄やん。1枚なかったらもうBかCしかもらえへんねんからやるだけ無駄やん!」

と、どんどん荒れてくる。

「じゃあ、せめてBもらえるようにがんばろ」

「Aじゃなかったら意味ないし。1枚なかったらもうBやねんから」

この中学校のクソみたいな評価システムが!!と腹立たしい。こんなプリントにまで、いちいち評価つけおって!!

でも仕方ない。このシステムの中で、この公立中学校で、この日本で生きているのだから。

「正しいことをしたければ偉くなれ」
長さんの名セリフを胸に歯をくいしばるしかない。

彼はそうこうするうちにもどんどん気持ちが高ぶっていき、

「なんでこんな辛いことやらなあかんのや!」
「もう学校いかへん!」「学校行きたない!」などと理科の教科書やノート、プリント類、ファイルなどを壁に叩きつける。机をバンバンなぐりつける。ハンガーラックを引き倒す。

ひぃーーー、理科の提出用のプリントが1枚ないだけで、これか!

あらかたの暴挙を繰り返す。その後、ふて寝。

はぁ。FUJIACEくんが家にやってくるまでは、わりと勉強、学校がんばってたのにな。手に入れてしまってはもう効果なしか。

昨日は、成長を感じたが、そのうまくいかないことが好きな自転車だったからこそのこと。うまくいかないことが、きらいなもの、やりたくないものだったらやっぱり従来どおり暴れるのね。
嫌いなものをがんばってやろうとしてるのに、うまくいかないなら、そりゃ怒っちまいますよ。
その「うまくいかない」というのが、彼なりの「うまくいかない」だから、一般的に見れば大して「うまくいってない」わけじゃないのにね。
「欠けていること」が彼の中ではしっくりこないのだろうな。

成長が遠いなぁとは思うものの、わたしや弟に直接的に暴力を振るわなかったのは成長したかもしれない。
というよりも、こんな場面でさらに感情を逆撫でするような不用意な発言や行動をしないように気を付けられたわたしの成長じゃないかな(笑)
でも彼の成長ってことで、自信を少しでも持たせてあげよう。
そのまま寝落ちしそうな彼に、

「でもママに暴力振るわんかったやん、えらかったね」

寝そうやったけど、聞こえてるかーー。