もう普通を目指さない!発達凸凹母が見た発達障害兄弟の生態

ADHD+ASDの息子2人との普通じゃない日常

ドラクエ ロト3部作

次男がドラクエにはまっている。

と、わたし。

そもそも次男はRPGのゲームをしたことがなかった。
もっぱらFORTNITE、Minecraft。あと今までやってきたものは、Splatoonとかかな。

夫は、ドラクエファイナルファンタジーを創成期からプレイしてきてRPG好きな人だから、おなじゲームをやるにしてもRPGをやってもらいたかったよう。

RPGで人生が学べるらしい。知らない町へ行ったら人に話を聞く。聞いたところに向かう。仲間を見つける。道中適宜、道具をつかう。立ち塞がる敵には剣や魔法を使って戦う。

生きるということを教えてもらう。もらったらしい。

プレステ4で、リメイク版のドラクエロト3部作がダウンロードできるからやってみないかと子供たちとわたしを誘った。そもそも、自分が懐かしさからやりたかっただけだと思うけど。

彼の一番思い出深いという3からやってみた。

最初、ほとんど子供たちは興味がなく、わたしも夫の指導のもとにやっていたら、なんてつまらないこと!!逐一、
「その人に話し聞いた?」「動きかたがぎこちなすぎる、なんでそこでぶつかるの?」「とにかくセンスがない」「はぁ、ちゃんと話聞いてたの?あそこ行けっていわれたやん」
あげくのはてに、
「もっと楽しんでやれば?」

もう!うるさいうるさいうるさい
おまえがいちいち文句言ったり指図するからだんだん嫌になるんやんか!

もう、わたし一人で最初からやる!と言って、最初から夫のまだ起きていない早朝にやり始めた。

そしたらなんと楽しいこと。
ひとりで、好きに動かして冒険するとすごーく楽しかった。失敗しても成功しても誰にも責められないし、うまくいくときも自分がうまくやったから。

「ママひとりでやったってうまくいくわけないやん」とばかにしていた子供たち。

そうこうするうちに、ママができるなら自分もできるんちゃうかと思ったんかどうかはわからないけど、次男が興味をもちはじめて、一緒にやりたいと言い出した。

それから一緒に冒険を始めて、一緒に
ベホマしてー」とか「ザラキザラキ!!」とか「こいつは最初にマホトーンしとかなあかんらしいで」とか言ったりして楽しく遊んでいる。

もともとドラゴンボールずきで、鳥山明先生を師とあおいでいる彼だから、ハマるだろうとは思っていた。

3をクリアすると、次男は1もクリアし、今は2の佳境にさしかかっている。

結局、夫のもくろみ通りになったわけだが、それわたしのおかげだから!と声を大にして言いたい。

次男はいま、ドラクエを通じて人生を学んでいる。
時折り、負けそうになるとパニックになるし、失敗したらコントローラーを投げつける。冒険を投げ出そうとする。でも結局はもう一度失敗したところからやり直したりしている。

失敗することがきらいで、失敗したらもうやりたくなくなって、だから始めてのことに挑戦することが苦手な発達障害の子供を成長させるのに一役かってくれるかもしれない。

ちなみに今のところ、長男は見向きもしていない。