もう普通を目指さない!発達凸凹母が見た発達障害兄弟の生態

ADHD+ASDの息子2人との普通じゃない日常

友人関係をうまく築けない長男

長男に学校で仲良くする友達がいなくなった。

ちょっと前まで、教室でもオンラインでのフォートナイトでも仲良くする友人がいた。

最近そういうリアル友達でなくネット友達とばっかりフォートナイト遊んでるなぁとはなんとなく気づいていた。他の友達は塾や部活に忙しいし、時間が合わないのかもなーなんて。

こないだの月曜日祝日。次男にまたちょっかいを出してパニックにさせた長男。わたしと言い争いになり、ふと

「誰も信用しない。みんなが裏切る」

みたいなことを言い始めた。最近なんかあったのかなと思って、少し落ち着き始めたの見て、聞いてみた。

ある日突然、学校で声をかけたら、つきとばされた。前の日まで、フォートナイトで遊んでたのに。らしい。何にも心当たりがない。という。それ以来今まで仲良くしていたグループのみんなにハブられているらしい。

はぁ。その心当たりがないというところが、発達凸凹さんなのですよ。

人の気持ちを考えたり、人の思いを汲んで行動することができない。
婉曲的な表現がわからない。
言われたことはそのまま真に受ける。

多分、そういう状態になる前に、お友達からいろんな信号が発信されていたと思う。

「こんなことをされたら嫌だな」

言葉の端々、顔の表情、声のトーン、言い回し、オンラインでもリアルでも人の気持ちを受けとるためのシグナルはたくさんある。でも彼の受信機ではそれらを受けとることができない。受けとることができても正しく理解することができない。

誰しもストレートに嫌だ、やめてほしいはいいにくい。人を傷つけたり、その場の雰囲気を壊したり、気まずくなってしまうからだ。はっきり言葉にせずに、顔の表情や声のトーンなどで表す。もしくは遠回しの言葉。

中学生にもなると隠すのだって上手になる。トーンに隠す、匂わせる、ニュアンス。それで何となくわかってほしい。本心と言葉がうらはらなことだってあるだろう。でも彼にとって曖昧な表現は、受信機を通り抜け、言葉も文字通りそのまま受け取ってしまう。

「言いたいことがあるなら面と向かって言え!」

彼はそう言う。ある意味ではこれは真実だろう。正義だ。正しい。でも社会はその正しさのなかにあるわけではない。

人の隠された本心に気づいたり、人の気持ちを考えたりできるようにならないといけないよ。

そう言葉で言うのは簡単だ。でもそれが果たしてできるようになるのか。

もしくは、それをあきらめ、

一人で生きていけるように、友達がいなくても生きていけるようにがんばりなさい。

そのように言えばいいのだろうか。