絵画教室の先生3
毎週木曜日は、次男、絵画教室。
絵画教室は2時間、曜日だけ決めておけば、教室の開いている時間にいつ行ってもいい。そういう自由なシステム。決められた時間に行かなくてもよくって大変助かる。
次男はだいたい5時過ぎから7時過ぎで毎週行く。
時間の終わりの方は、絵の具の片付けをしたり、本を読んだり、課題とは関係ない好きな絵を描いてお迎えがくるまでの時間を過ごす。
次男の場合は、片付けのあとは、課題と関係ない好きな絵を描いて過ごすタイプ。
主にいまはダイの大冒険のキャラクターや場面を描いている。
あくまでも余剰の時間なのに、彼は夢中になる。
そうなるとお迎えにわたしが行っても、やめようとはしない。
あくまでもあまった時間なんですけど……。
そんな思いは彼には通用しない。
「○○くん、おかあさま来られましたよ」
と先生は言う。(先生はそういうときでも彼に敬語をつかう)
それでもなかなかやめようとしない次男。
それでも比較的すぐにやめて出てくるときもあるが、この日はそうではなかった。
「はい!もうおわり!おかあさま、寒いところでまってらっしゃるよ」
と、先生はわたしに気をつかい、次男に声をかける。
次男は、今やっている行動をすぐにはやめられない。すぐに次の行動に移れない。うまく切り替えられるときもあるが、うまくいかないときもある。発達凸凹の特性のひとつ。
無理やりやめさせられた次男は、あたりをはしりまわる。壁に怒りをぶつける。
あーーーー、ごめんなさい、ごめんなさい。
とおもったそのとき、先生が、
「ごめんなさいねー、これが彼の自己表現だからそのままにしてます。これを無理に止めると絵もうまくいきませんから」
とおっしゃった。
今まで、はちゃめちゃでいろんなことがちゃんとできなくってこちらこそご迷惑かけてごめんなさいと思ってた。
なのに先生はそんな気持ちで受け止めて、受け入れてくださってたのだ。
そうおもうと泣きそうなくらいありがたかった。
「そんな風に受け入れてくださってありがとうございます」
感動してしまってそう言うだけで精一杯。
別の習い事では、むずかしい子供ですね、と言われて習い事をやめたこともある。
発達凸凹の子供を受け入れてもらうのはむずかしい。
絵の先生、ほんとありがたい。先生のおかげで彼はたのしく教室通えます。