もう普通を目指さない!発達凸凹母が見た発達障害兄弟の生態

ADHD+ASDの息子2人との普通じゃない日常

夫の支配

以前にも書いたように、夫は常に正しくあろうとしている。
一般的な正しさというよりも「自分が」思う正しさだ。
その正しさの範囲の中にないものは、「間違い」として、痛烈に批判する。それはわたしやわたしの行動、言動も例外ではない。

夫は、おなじ失敗を繰り返すような人は許しがたいようだ。それは、彼が最も気に入らない「間違い」だ。

だから、わたしは常に「間違えない」ように気を張っている。夫の目に見えない支配のリングの中にいる。
それでも「間違う」のだ。仕方ない。わたしは同じ失敗を何度でも繰り返すし、うっかりミスも多い。たくさんしなければいけないことがあると、処理しきれずにパニックにもなる。これが特性のせいなのだと思うようになったのはつい最近のこと。ずっとわからずにやってきたので、「間違え」て叱られる度に、どうしようもない人間なのだと思ってきた。

もちろん最初は反発する。そのたびに、
「はぁ?」
「何言ってるん?」
「こうこうこうやから、そんなんちがうにきまってるやろ」
「何回おんなじことすんねん」
説得。論破。冷笑。ため息。

これを十数年も繰り返すと、「慣れ」てくるし、彼の考えと自分の考えが同じなんだと誤解し、どんどん同化が進んでくる。そして自分の頭で考えなくなり、彼ならこう考えるだろうと自動的に思うようになってしまう。そして崇拝し、頼りに思い、依存するようになっていく。

だんだんこういう構造かと分かってきた。十数年経ったけど。離婚しようと思っても、発達障害児2人をひとりで育てるなんてできそうもない。そもそも長男の暴力に対して夫に依存しているのに。

でもそういう構造がわかっただけでも進歩。
なんとかそこから抜け出そうと思う。

きょうも、「間違えた」から批判された。

とりあえず明日は半日でもお休みをとってひとりの時間を作ろう。そうでもしなきゃ精神が持たない。