もう普通を目指さない!発達凸凹母が見た発達障害兄弟の生態

ADHD+ASDの息子2人との普通じゃない日常

冗談は通じない

発達凸凹さんたちは、冗談が通じない。
とよく言われる。
ニュアンスや行間、話し方の雰囲気などで判別することがむずかしいためだ。たぶん。
だから、言葉を言葉通りに受けとる。
そういう意味で発達凸凹さんは、すごく素直にできている。

そして、それは冗談だよというと、えっ!!そうやったん!!となって、それはそれで、すごくかわいいのだ。
だからついついからかいたくなってしまう。

でも本人はしょんぼりしちゃうのだ。
騙された!と悲しく思うのか、冗談だとわからなかったことに落ち込むのか、その両方か。
だからごめんねー、ママが悪かったよと謝る。

でもこれも勉強だしね。
大きくなってから、こっぴどく騙されたりしないように。
と、わたしは自分を正当化している。

先日もこんなことがあった。

明日の用意をしている次男。

給食用にお箸とナフキンをもっていく。本当はコップと歯ブラシも持ってかなきゃいけないんだけど、彼はいつも給食を食べるのが遅く、歯みがきタイムがないので、歯ブラシとコップは省略。

給食セットを準備する次男。

「お箸って毎日代えていかなきゃいけないの?おれ、ナフキンは毎日代えたいけど、お箸は別に代えなくてもいいと思う」

「じゃあ、毎日おんなじお箸もっていけば?全然汚れてないもんね」

と言ってみる。何て言うかなー。

「じゃあそうするわ!!おれ毎日おんなじでいい!!」

と、すごくうれしそうに言う。

いやいや。汚れてるやろ、絶対。

「◯◯ちゃん、お箸に絶対ソースとかたれとかあぶらとか唾液とかついてるやろ。目に見えへんけど、細菌は、どんどん増えていくねんで」

「え、そうなん?」

「汚れてないって言ったん、冗談やで」

「えーー、冗談やったん?もぅ!!わからへんかった!!」

「ごめんねぇ、◯◯ちゃん、冗談わからんもんね、ごめんね、ママが悪かったよ」

心は痛むが、かわいすぎるもん。

次男と犬山城

犬山駅でおひるご飯を食べた後、犬山城へ向かう。

犬山駅でどうやったら犬山城へ行けるのか聞いてみた。
犬山駅から犬山城まで交通手段はタクシー以外ないらしい。
コミュニティバスが走っているのだが、この時期はやっていませんとは言われた。
歩くと20分くらいはかかるみたいだ。
どうしよう?

「行く?」

と聞いてみたら、

「うん!行く!!」

と言う。
わかってんのかなぁ?いっぱい歩かなきゃいけないんだよ。普段学校と習い事へ行く以外、ほとんど外に出ない次男。すでにモンキーセンターで相当歩いている。
行けるのか?
と思うが、今日はモンキーセンターが楽しく、お昼ごはんも初めてな感じのものを食べ、興奮度MAXの状態。
だから、行けそう!!行ける!!という感じがするのだろう。

歩きだす。遠いなぁ。暑いし。

でも城下町?城から伸びる一直線の道に入ったとたん、すごい人、人、人。

え?犬山城ってこんなに人気のあるところだったっけ?

まぁでも、道の両側にお店がたくさん並んでいて、見てるだけで飽きずに歩けるようになった。
途中すこし腰を下ろして休憩する。

鮎の塩焼きを売っている店に長蛇の列。
それも若者が多い。
鮎の塩焼きってそんなに食べたいかなぁ?
お腹がはち切れそうなくらいシャツのボタンがパンパンな人いる。
そんな人々の観察をして次男と話していると、

「ほんまや!!お腹パンパンや!!ボタン飛びそう、あの人!!」

「鮎なんて並んでまで食べたいか?」

と、おっきい声で言う。
凸凹さんは、こういうことも大きい声でいいがち。
ええと、こういう話はちょっとヒソヒソ声で言った方がいいかなぁ。
とは思うものの、そういうこと教えるのってなんか後ろめたい。
そんな気がするのはわたしだけかしら?

大きい声で言われてもヒソヒソ言われても、言われてる人は良い気はしないよねぇ。
でも全然知らない人だし、こういうシチュエーションって実際よくある。今後のことも考え、小さい声で言うように言えば良い?
逆に大声で言って、正々堂々としていて良いのか?
なんか迷う。

とにかく休憩を終え、いざ犬山城へ。

城がまだまったく見えないところに、入場門と入場券買うとこある。
天守にあがるのに、60分だってー。

「どうする?60分まつ?」

昔9年前(スマホの写真をみてわかった)きたときはこんなじゃなかったんだけどな。
なんか人気になったようだ。

「うーん、どうしよっかなー」

「今日はやめとこか、また来れるし」

「でも外からは見たい」

という。だよねぇ。せっかくきたし外観だけでいいから近くでみたいよねぇ。
なのに外からみるだけでも入場券がいるらしい。なんかあこぎな気もするが、どこでもそうか。

障がい者手帳をお持ちの方は窓口へ』

と書いてある。

次男の手帳を見せると、無料で二人分のチケットがもらえた。
お、やったぁ。
手帳を取得することの是非はあろうが、ここではスルーします。

外観を見られるところで椅子に座ってゆっくり鑑賞した。

また今度天守にのぼろうね。

次男と犬山、レストランにて

モンキーセンターに行った日、引き続き、犬山城へ行くことにした。

犬山駅まで戻って、どこかで昼御飯を食べようと。
でも犬山駅が初めてなのでよくわかんない。
百貨店?みたいなのがあったので、そこに何かあるんじゃないかと思い、行ってみる。
1階にカフェがある。特におしゃれな感じではないけど。軽いお食事とかはできそう。パスタもある。次男はパスタが好き。
お昼ごはんとしては、うーん?という感じだけど。

「ここで食べる?」

と聞くと、次男が、

「うーん、お昼ごはんっていうのとはなんか違うような気がする」

お!同感。私見だけど、そういう感覚って大事にしたいと思う。

「そうだよねぇ」

そう思って見回すと、向かい側にレストランがある。
今度は、ビストロって書いてあるし、次男、いけるかなぁ?
ただでさえ子どもは、レストランには敬遠される。ましてやこの落ち着きのない凸凹さんである。
こちらも何かしでかさないかとヒヤヒヤする。
だから、今まで外で食事をするのは大抵ファミレスとか子ども歓迎のところ。
しかも偏食。食べられない野菜や味付けが多い。前菜とか食べれんの?
でも、

「こっちの方がお昼ごはんっぽい」

うん、まぁそうなんだけど。いける??

まぁ、ハヤシライスとかもあるしいけるか。えいやっと入ってみる。

時間が遅いこともあって、店内ほとんど客がいない。
奥の目立たないところに座る。

メニューを持ってきてくれる。

「ハヤシライスにしなよ。家で作るのより絶対美味しいで」

ハヤシライスは、前菜なし。複雑な味付けのやつ多分なし。

「えー、でもなぁ。ハヤシライスいらん。パスタとかないの?」

「ビストロやから、フランス料理やねん。パスタはない」

パスタ食べたかったなら、さっきのカフェいけばよかったやん!!

ハヤシライスを食べないなら、ランチのコースしかない。前菜+メイン+飲み物のやつ。
メインの中には、鶏肉がある。うん、もうこれにしろ。

「じゃあ、鶏肉やいたやつにする?」

「うん!じゃあそうする!」

お、解決。ハヤシライスよりちょっと高いけどまぁしゃあない。
わたしは、魚にする。

前菜。ひとつのお皿にたくさんちょこちょこいろんな種類のってるやつ。
次男にとっては初めて。

「おいしそうだねぇ、◯◯ちゃんはとりあえず食べれそうなものだけ食べー」

ミネストローネのようなスープやテリーヌのようなもの、お豆が煮てあるようなもの、レタスのサラダ、レンコンのサラダなど。
ようなもの、ばかりでごめんなさいね。わたしもあんまりわからなくって。

あ、でも意外と食べてる。雰囲気でなんかいけるんか?お腹がすきすぎていけてるんか?

家では絶対に食べないサラダのレタスを食べてる!!

あーーーー、お箸(お箸があった!よかった!)落としたりしないか、テーブルクロス汚したりしないか、めちゃドキドキするーーー。

次、メインのお皿。
鶏肉。ナイフとフォーク使うの危なっかしいなぁ。途中から代わってやる。
食べられる味付けだった。よかった。

美味しい!!
子どもと一緒だといつもファミレスとか回転寿司とか焼肉だったし、レストランは久しぶり。めちゃうれしい。

次男のお皿には、一緒に焼かれたお野菜ものっている。いろんな野菜。でも意外と食べてるぞ。カリフラワーも食べた!!
でもなすは食べれないみたいだ。代わりに食べてやる。美味しいよねぇ。焼いたなす。なんで食べないんだろう。

結論。意外といけた!!

ナイフ、フォーク、お箸落とさないか、服にこぼさないか、白いテーブルクロスを汚さないかは、ずっとドキドキする。
あと、話す声が大きい。椅子の上で落ち着きがない。

そこをうん、まぁ仕方ないよね、と許容できれば(わたしもお店もだけど)、十分楽しめます!!

傘をささない

長男も次男も傘をささない。

そういえば、夫も。

学校に行くときに雨が降っていれば、傘をさすように言う。
でも帰りは、ほとんどさしてこない。
よほどの豪雨なら、やむを得ずさしてくるようだ。

そんなことをしていると、もちろん濡れる。

長男は、濡れても割りと平気でいる。小学校も中学校もダッシュすれば、5分以内でいけるので、どしゃ降り以外は、傘をささずにダッシュして帰ってくるようだ。

次男は、濡れるのが大嫌いだ。そして、傘もさしたくない。そうなると、わたしがいっしょにいるときは、必然的にわたしがさしてあげることになる。
学校の帰り道は、
すこしの雨→傘をささずに濡れる→濡れるのも少し、まだ我慢できる
どしゃ降り→傘をささずにびしょ濡れになるのは嫌→やむを得ずさす→さしても結構濡れる→嫌すぎてパニック

そして、朝雨が降っていないときは、傘をもっていかないので、帰るときに傘がない状況であることもある。
傘をささないで帰れるくらいの雨量の場合、まず間違いなく、濡れて帰ってくる。

どしゃ降りだった場合、長男は傘を借りて帰ってくる。意外と傘を貸してくださいということを言うことができる。先生が気にしてくださっているのかもしれないけど。次男は、傘を貸してくださいということを言えない。どしゃ降りを前に立ち尽くす、パニックになるだろう。ちょうど先生がいればいいけど。だから、昼以降、雨が降ることがわかっているときは、気をつけて傘をもたせることにしている。
でもそうやって、傘をもたせて、結局雨がふらなかったら、絶対傘置いてきちゃうんだけどねー。

夫によると、傘をさすと、手がふさがるから嫌だそうだ。「なんか」嫌だ、なので説明できないもんなんだろう。

長男も次男も、処理能力に難があるので、何か物を持ったままで、他の作業をすることが難しい。

傘はどう処理していいのかわからない、その最たるものなのかもしれない。
荷物をもっている、雨が降っている、傘をもったら荷物はどう持てばいいの?
荷物から何か出さなければいけなくなった、傘はどうすればいいの?一旦畳むの?誰かにもってもらうの?首と肩の間にはさむの?
わからない、パニック。
迷ってるうちに、服も靴もびしょびしょになってきちゃった。パニックが倍増。

結局、

雨きらい。雨の日は外に出たくない。
小雨なら出る。でも傘はささないからね。

となる。

傘をどうするか?
凸凹さん家族もみんないろいろみたいです。
ちなみにわたしは、濡れる方が嫌なので、さす。でも荷物がいっぱいだとパニック。そして、雨が上がってると持って帰るの忘れる。若い頃電車で通学通勤していた頃に、電車に忘れた傘は数知れず、といった。感じです

次男とモンキーセンター

次男は動物が好きだ。

次男自体、本能全開で、動物に近いところがある。親近感があるのかなぁ。友達だと思ってるとか。

だからわたしの実家のある大阪に帰ったときは、いつでも天王寺動物園に行くのだけど、今大阪は緊急事態宣言により、どこも休園、休館。

犬山のモンキーセンターに行ってみよう。
長男は小さい頃連れていったことがあるけど、次男は行ったことなかった。灯台もと暗し。

わたしと次男のふたりで出かけてみた。

次男は、朝早く起き、もう行く?もう行く?とノリノリ。
だけど、10時からしかやってないんだよねぇ、もうちょっとまってて。

結局、30分前に着いた。
10時からだから待っててねーと職員さんに言われ、写真を撮ったりしながら待っていると、あれ??あなたリュックは??いつもながらぬいぐるみの猫ちゃんは持ってるけど。猫ちゃんリュックにいれてきてたよね??

あ、しまった。という顔。

犬山駅からバスに乗った。そのバスの車内に置き忘れたらしい。よかった。その前の電車じゃなくって。

しまった。やってしまった。おれバカや。と落ちこみ、パニックになりかける次男。

だいじょうぶ、あのバスは、駅とここと往復してるバスだからだいじょうぶ。と落ち着かせて、バスの停車場へ。次に着いたバスの運転手さんに聞くと、無線で営業所に聞いてくれた。次のバスでここに持ってきてもらいますとのこと。
ああ、よかったね。
はやく着いたからこんなことあっても、ほぼ定刻に入園できた(笑)
まぁ凸凹さんは、やらかすよねぇ。わたしも降りるとき気づかなかったし(笑)

リスザルの島やWAOランド、ボリビアリスザルとワオキツネザルを近くで見られる施設に大興奮。
アフリカの猿、アジアの猿、南米の猿、ゴリラ、マンドリルなどの大型の猿。
それぞれいろんな違いがあって、どれだけ見ても飽きない。

動きがかわいい。ユーモラスだったり。すばやい。尻尾が手のようだったり。

そもそも猿ってあったかいところにしかいないんだねぇ。欧米には存在しないの初めて知った。

次男は、ずっと興奮状態で、お猿さんたちを見てた。

「ずっと見てられるよねー」

「かわいいよねー」

と言っていた。

南米の屋内施設が見られなくって、(たぶんコロナ)ピグミーマーモセットが見れなかった。
いたく悲しんでいた。

外のガラスに貼り付いて中をのぞいてみた。
ちっちゃい、かわいいのがいるー。

結局、ゆっくり3時間ほどいた。
ふさふさのワオキツネザルのしっぽに見立てたキーホルダー?を買ってご満悦。
さっそくリュックにつけてあげた。

「しっぽに見えるように、お尻のところにつけたいなぁ」

うーん、あなたのズボン、ベルトホールないですよね、そりゃ無理ですわ。

あとモンキーセンターが発行している霊長類図鑑。
図鑑の好きな次男のために購入。

夜寝るときに、

「またモンキーセンター行きたいなぁ」

と次男が言った。
よっぽど楽しかったんだねぇ。

長男、手帳を買う

長男が先日、シャーペンを買いたいからというので、本屋に連れていった。
休校期間中に、図書カード5000円分を小・中学校の子どもたちひとりひとりに市からもらえた。
すっかりわたしはそんなこと忘れていたのだが、長男はそれをちゃんととっておいたようだ。
というよりは、長男はまったく本を読まない。なので使わなかったというのが正しい。
次男は本(図鑑寄りだけど)が大好きなので、とっとと本を買うのに使っていた。

文房具を買うのでも、デパートやロフトみたいなとこでは図書カード使えないけど、本屋なら使える。
本を買わない彼にとっては賢いやり方だ。

とはいえ、本屋くらいひとりで自転車乗っていけよ!!と言いたい。
中学生なんだし、りっぱな自転車あるんやし、ゴルァ!と言いたいが、本屋は、わたしも大好きなので一緒に行った。

本屋では別行動。彼の用事が済んで、帰ってきた。

そんなことがあって、てっきりシャーペンだけ買ったのかと思っていたのだけど、実は手帳も買っていたらしい。

いつも整形外科で予定を取るのだけど、自分の予定がわからなかったり、しなきゃいけないこともわからなくなったりするから、ちゃんと予定を描いたり、メモをするのだという。
最近やりはじめたtodoリストも手帳でやる!!という。

なんと殊勝な心がけ。自分から必要を感じてやらなきゃいけないなと思うとは。
さっそくのりを買う、という付箋を貼り付けて、達成したら剥がしてた。

彼は、発達凸凹さんの特性ですぐに忘れる。持ち物ややらなきゃいけないこと、予定、提出物の締切日も。
だから、メモすることはとても大事。

でもメモすること自体を忘れる。そのうち手帳の存在すら忘れる。目につかないところにしまいこんだりしたらもう終わり。
手帳を買うことは、始めてではない。
前も自分のおこづかいから、お高いほぼ日手帳を買った。
最初ははりきって書いたけど、すぐに飽きる、忘れる、しまいこむ、おしまい。

「あれは、ちょっと分厚すぎたから」

という。まぁ確かに。

「だから、今度は薄いやつ買ってん」

「学校にも持っていけるように」

おお、すこしは学習してるのね。

だから、わたしもまた懲りずに期待しよう。
今度は、長続きするであろう、と。

放デイお迎え、次男学校から出てこない

きのうのつづき。

ちゃんとやんなきゃなぁと気づかされたこと。

次男が学校から帰るとき、他の子より遅いのはいつものこと。
理由はいくつかある。

ランドセルに荷物をいれたり、帰りの支度をするのに時間がかかる。
絵を描いていて、気が済むまで帰らない。
怒っていて気持ちの整理がつかない。

学童に行っていたときも、学童の先生から、学童の教室になかなか来ません、と言われていた。
でもおなじ学校内のことだから、ああ、そうですか、で済ませていた。
学童に迎えに行っても、なかなか出てこない。待てど暮らせど、15分から30分くらい。
それも、早く帰れなくて、時間がかかって困るのはわたしだけだし、まぁ織り込み済みですよって済ませてた。

夢中になってるの、やめるのって凸凹さんには辛いんかもしれんけど、そんなん知らんわ。
でも、無理に帰らそうとすると怒るもん。
それで怒らせたら、手がつけられなくなって、余計時間かかるのわかってんねん。
余計めんどいもん。
だから、彼の気が済むまでそっとしておいた。
気ぃすんだぁ?ほんなら帰ろっかぁ。
みたいな(笑)

そんな風にしてたから、彼は放デイさんに対してもそうした。
他の子も迎えに行かなきゃいけないのに。

放置していた、きちんと手当てしなかった、わたしのせいで他人にも迷惑をかけている。
ここは、もはや障がい者だからといって、甘えすぎだ。

今まで、何にもやってない訳じゃない。早く帰らそうとわたしなりに努力はしてた。でもまだ出来てないんだから、やれてないのとおなじこと。

彼にしても頭ではわかっているのだろう。でもできない。でもできるようにやり方をもっともっと工夫しながらやってかなきゃいけない。
いずれ、もっときびしい社会に出なきゃいけないのだから。

次男には、

◯君の行動で困っている人がいること
◯君にとっては、すぐに帰るということが難しいことなのかもしれないけど、他の人にとっては、単なるわがままにしか見えないこと
◯君のことをみんな理解しようとしてくれているけど、君の方でも歩み寄らなければいけないこと
◯君のことを今好きでいてくれてる人も嫌いになっていくであろうこと

を話した。

そして、どうすればできるか。

帰りの会のときに、帰る用意を間に合わせること
帰りの会のタイミングに絵を書き始めたりしないこと
◯帰るように声をかけられたらすぐに帰ること
◯嫌だ!!まだ帰らない!!となってしまっときには、頭の片隅の冷静な◯◯くんをとりだすこと。そしてその冷静な◯◯くんが、「俺は何様やねん?」と声をかけること。頭がかっかしている◯◯くんが、はたと「いえいえ、何様でもないです」と我に返ること。

頭のなかで、悪魔と天使が話し合うようなもんですね。

とりあえずこれでやってみよう!!

ということになった。担任の先生にも、帰るように声掛けしてもらうようにおねがいした。