冗談は通じない
発達凸凹さんたちは、冗談が通じない。
とよく言われる。
ニュアンスや行間、話し方の雰囲気などで判別することがむずかしいためだ。たぶん。
だから、言葉を言葉通りに受けとる。
そういう意味で発達凸凹さんは、すごく素直にできている。
そして、それは冗談だよというと、えっ!!そうやったん!!となって、それはそれで、すごくかわいいのだ。
だからついついからかいたくなってしまう。
でも本人はしょんぼりしちゃうのだ。
騙された!と悲しく思うのか、冗談だとわからなかったことに落ち込むのか、その両方か。
だからごめんねー、ママが悪かったよと謝る。
でもこれも勉強だしね。
大きくなってから、こっぴどく騙されたりしないように。
と、わたしは自分を正当化している。
先日もこんなことがあった。
明日の用意をしている次男。
給食用にお箸とナフキンをもっていく。本当はコップと歯ブラシも持ってかなきゃいけないんだけど、彼はいつも給食を食べるのが遅く、歯みがきタイムがないので、歯ブラシとコップは省略。
給食セットを準備する次男。
「お箸って毎日代えていかなきゃいけないの?おれ、ナフキンは毎日代えたいけど、お箸は別に代えなくてもいいと思う」
「じゃあ、毎日おんなじお箸もっていけば?全然汚れてないもんね」
と言ってみる。何て言うかなー。
「じゃあそうするわ!!おれ毎日おんなじでいい!!」
と、すごくうれしそうに言う。
いやいや。汚れてるやろ、絶対。
「◯◯ちゃん、お箸に絶対ソースとかたれとかあぶらとか唾液とかついてるやろ。目に見えへんけど、細菌は、どんどん増えていくねんで」
「え、そうなん?」
「汚れてないって言ったん、冗談やで」
「えーー、冗談やったん?もぅ!!わからへんかった!!」
「ごめんねぇ、◯◯ちゃん、冗談わからんもんね、ごめんね、ママが悪かったよ」
心は痛むが、かわいすぎるもん。