もう普通を目指さない!発達凸凹母が見た発達障害兄弟の生態

ADHD+ASDの息子2人との普通じゃない日常

長男にライフプランを考えさせる2

長男の数学のテストが63点だった。

期末テストとかでなく単元テストだけど。

彼は、ワークや板書ノートの提出による評価が壊滅的だから、テストの点数が内申点を少しでもあげる生命線である。

「授業だけではわからなくなってるんだ」

あるいは

「応用力がまったくないんだ」

という発見。

これも長男にライフプランを考えさせようと思ったきっかけのひとつ。

「22歳、何の仕事してると思う?」

「わからん」

「何かしたいことある?」

「ない」

んー。これははずかしいとかでも何でもなく、本当になさそうな答え方。

「サラリーマンか?」

「サラリーマンって?」

「自分で起業するとか、個人事業主にならんかったら、みんなほとんどサラリーマンやから、基本」

「あぁ、じゃあそうやろうなー」

ってそこからか!!

公務員、金融系、物流系、建設業、などなど、いろんな業種を説明してあげた上で、営業の仕事をするのか、技術系の仕事をするのか、なにかイメージがあるのか、そんな話をした。

14歳のハローワークを読めよ!!まぁ、一切本を読まないので、無理な話だけど。

「その中ではものをつくる仕事がいいなぁ」

「ものづくりって言ってもいろいろあるで。機械つくるのか、建造物つくるのか、住宅の設備もあるし、電子機器もあるし、家電もゲームもある。おもちゃも車も自転車も。」

「うーん」

「それに実際につくる人なのか企画、設計する人なのか、売ってくる人なのかもいろいろあるよ」

「売る人は嫌だなぁ」

「工場で労働する人なら高卒でもいけるかもしれんけど、設計する人、開発する人は、絶対大学出てな無理やで。しかも理系の」

「大学は行こうかなぁ」

積極的にやりたいことないなら、ひとつずつやりたくないものを消去法で消していってイメージをつくっていく他ない。

「じゃあそこに至るためにはどこらへんの高校にいかなあかんかわかるか?」

「わからん」

「大学に行くなら普通科にいかなあかんで。商業高校とかやったら、履修科目で大学にいけないと思う」

「うん」

「大学に行けそうな高校はどこらへんの高校かわかるか?」

「上の方ってこと?」

「少なくとも中堅クラスの高校には、はいっておかないと、それなりの大学には、はいれないよ」

わたしは、何も絶対に大学に入らないといけないと言うつもりは毛頭ない。
こんなに勉強が嫌いな長男。
高校ですらいく必要ないと思う。

だから、中学出ただけでも働けるような飲食業、建設業とかに就けばいいとおもう。きょうびそんなとこあるのかわからないけど。

わたしの実家は、あいりん地区の近くだ。日雇い労働者や空き缶を集めている人、段ボールを集めている人やホームレスの人々を幼いときから見ている。今住んでいるところは、田舎過ぎて幸いにもそんな人はいない。

中卒ならそれ相応の覚悟がいるよということを知ってほしいが、わかるはずもない。
(まぁ空き缶集めの人たちが中卒かどうかは知らないけど)

脱線したが、漠然と大学にいくだろうと思っている長男。そのためには、今何をやらなければいけないのか。