もう普通を目指さない!発達凸凹母が見た発達障害兄弟の生態

ADHD+ASDの息子2人との普通じゃない日常

自閉症のぼくが跳びはねる理由

不勉強で、この本を知らなかった。
とあるところでおしえていただき、はじめて読んだ。
もうずいぶん前に出版されていて、世界中の言語で翻訳されて、たくさん読まれているらしい。
筆者が中学生のときに、自分の自閉症のことを書いた本。書いたというよりも、文字表で一文字ずつ表現し、それを文章にしたものみたい。

話せないから。
話せない理由も説明されていて、とてもよかった。

自閉症ゆえにあらわれる現象、たとえばこだわりやパニックなどについて、ひとつひとつの質問に答える形で説明されていて、とてもわかりやすかった。

ひとくちに自閉症といっても、あらわれる特性はひとりひとり特別のもの。もちろんそんなことは承知の上で、自分の場合は、ということで説明されていた。

うちの子達に当てはまるような特性もあった。失敗したときのパニックについてや勝負に負けたときのこと、こだわり行動について、「ああ、そうなのか!!」と膝をうつようなことも多かった。

とくにこだわり行動は、好きでしているわけではないので、それをわかってほしい、すごく申し訳ない気持ちになっているということとか、理解できないだろうと子供に言うような話し方をされるとすごく悲しくなるということなどはっとさせられることも多かった。

そして深く反省した。

自閉症は、支援をうけるだけの人たち、社会のお荷物的な存在と、どこか潜在的におもっていた。
ごく少ないがギフテッドとよばれるような特別な能力を持つ発達凸凹さんもいる。
そういう人たちだけが社会に歓迎される、と。

迷惑をかけてごめんなさい、
とわたしの子らを恥ずかしいと思う気持ちがあったことは否めない。

彼らの可能性を閉ざされたものとどこかで思っていた。

それに気づいた。

わたしはそんなわたしを今ものすごく恥じる。

彼らはすごく可能性を秘めた存在だ。彼らこそ世界を救う存在になるかもしれない。

ぜひ一般の方々にも読んでもらいたいとおもう。

この本に書いてあったこと、気づいたことをまた今度は書いていきたいと思う。