もう普通を目指さない!発達凸凹母が見た発達障害兄弟の生態

ADHD+ASDの息子2人との普通じゃない日常

次男、友達とあそぶ

金曜日の夜、次男が明日友達と遊ぶ約束をしてきたという。

ほんとに??

そもそも次男には友達がいなくて、遊びに行くということがめったにない。

彼の、普通の子にとっては、わけの分からない行動。
やっぱりつきあいきれないだろうとおもう。

でも最近、仲の良いお友達ができて、よく遊んでいるというのだ。
ダイの大冒険のお話をしてるという。

ほんとに??

次男がそうおもっているだけじゃないのかと失礼ながら疑う。
でもそうじゃなかったらしい。
1時にその友達のお家へ行くことになっていると言う。

「お家知ってるの?」

「たぶんわかるとおもう」

「じゃあどこ?」

とグーグルマップでどこかわかるのか聞いてみる。

「うんとねー」

ストリートビューで探す。不器用すぎていったり来たりしたり、めっちゃ遠くまで行ったりする。

「学校でiPadで教えてもらったもん」

学校では、ひとりに一台iPadが与えられている。
そういう風にも使ってるのね。

「うーん、たぶんここ」

「へー、じゃあすっごく近いね」

確かにうちの家から近い。歩いて5分くらいか。

「じゃあ土曜日行ってみよっか」

と言った。次男、安心して楽しみにして寝る。

翌日土曜日、お昼ごはん後、家を出て向かう。
心配なのでとりあえず一緒に行ってみる。

緊張してインターホンを押せないと次男がいう。

ピンポーン。わたしが押す。

「あの○○と申しますが、きょう○○くんとあそぶ約束をしたらしいのですが…」

「時間が過ぎてるので、迎えに行きましたよ」

「あ、そうなんですね、入れ違いですね、どうしようかな…」

やっぱりちゃんと約束できてたんだね、よかったね。とは思うものの、どの道で行ったんだろう。しばらくどの道で家まで帰ろうか、途中で出会えるかなとしばらくしゅん巡する。

○○くんのお母さんは、まったく家から出てくる素振りはない。
まぁそりゃそうだよね、定型発達の子供のおかあさんは。うちは、やっぱり心配な分、過保護になっちゃってる。行ってもいなかった場合、ちゃんと約束できてなかった場合、次男はどうしたらいいのかわからずパニックになりそうだもん。

とりあえず家までの道を戻る。

すると少し歩くとそれらしき子供が向こうの方に見える。

「○○くん?」

「あ、いた!!」

と全力で走り出す次男。ほんとに大好きなんだね。よかったねー。○○くんも次男に気づいて走り出す。赤信号を間に向かい合う次男と○○くん。
大興奮。
なんかお互いに飛び出さないか心配。

無事に会えてよろこび会うふたり。なんか素敵(笑)

○○くんの家の前で遊ぶという。
まぁそうだろうね、なんかお家の中にウェルカムって感じのお母様じゃなかったものね。
次男はあまり外遊びをしないから、お友だちと公園とかお外で遊ぶのもよかろう。

きょうはめちゃ極寒だけど。

土曜日はビジョントレーニングの日、3時半ころお迎えに行くねと言い置いて、ふたりとはお別れした。
仲良く遊べるといいなー。

その間に長男をワークマンへ連れていった。そのとき、公園に向かう彼らふたりを見かけた。
とても楽しそうだった。

時間になり迎えに行くと、○○くんのお家の前で遊んでいた。ちゃんと時間もわかってたみたい。

「じゃあね」

と別れるふたり。

「あしたも遊べますか?」

と○○くん、わたしにたずねる。すごく礼儀正しい。

「うん。遊べるよー。遊ぶ?」

と次男に聞く。

「あそぶ!!」

と次男。

次男とふたりになって聞くと、

「すごく楽しかった!!」

とのこと。よかったねー、ほんといいお友だちできて。

夜、次男に

「もし、明日お外で遊ぶのに飽きたら、お家に連れてきてお家の中で遊んでもいいよ。○○くんのお母さんがいいって言ったらね」

と言った。すると、

「うちで友達と遊んだことないから、なんか緊張するなぁ」

とかわいいことを言う。
普通の子にとっては普通のこと。そんなこととっくの昔に「初めて」を迎えてる。

はじめてって緊張するよね。
はじめて自分の城を見せる。次男の部屋は、自分の好きなものであふれてる、まさに魔境。気に入ってくれるといいね。

「みんなやってることだし、大丈夫だよ。たのしく遊べるよ、きっと」

と言ったら、次男は安心して眠った。

翌日、結局お外遊びを2時間ほどしてから、ふたりは仲良く家に現れた。
次男の部屋は気に入ってもらえたようだ。

「わぁ、秘密基地感あるー!!」

らしい。

よかったね。結局三連休は毎日あそび、来週の予定まで決めた。

これまで時間がかかったけど、彼のこと好きになってくれるお友達ができたのかな。