もう普通を目指さない!発達凸凹母が見た発達障害兄弟の生態

ADHD+ASDの息子2人との普通じゃない日常

長男、緊張感に耐性がない

きょう、長男は実力テスト。

長男はテストが嫌いだ。そもそも好きな人は少ないだろうけど。
テストで低い点数をとってしまうと自分の実力が露呈してしまうからだろうか?嫌な気持ちになるのが嫌なのか?単なるプライドか?その全部か?
幸いなことに今までは、平均点以上はとれている。だからこそ、そこから転げ落ちるのが嫌なのだろうか。

それらがあいまって、テスト前は非常な緊張感に彼はおそわれる。
その緊張に対抗する力がないのだ。おそろしく。
緊張感に耐性がないのも発達凸凹さんの特性か?

今朝もたいへんな緊張感におそわれた彼は、パニック状態におちいった。

行きたくない。

お腹も痛くなってきた。

なんか膝も痛いような気がしてきた。

まだ服も着替えてない。

髪の毛の寝癖もなおっていない。

もう行きたくない。

でも行かなあかん。

テスト受けないと成績にかかわる。

でも行きたくない。

もうこんな時間になってしまった。

まだ用意が全然できてない。

どれからやればいいんだろう。

そうだ、はみがきもしなきゃいけなかったんだ。

もうこんな時間やから間に合うわけない。

もうやめてしまおうか。

でもやめられない。

ずる休みやと思われる。

でも行きたくない。

何から用意したらいいのかもうわからんようになった。


彼の頭の中は、こんな感じだろうか。糸が絡まってこんがらがっているよう。

頭の中は考えることがもうオーバーフローして処理しきれない。

その結果、そのへんの小さなテーブルを投げ飛ばし、床をなぐりつけ、たくさんの教科書が入ったかばんを床に投げつけ、地団駄をふむ。

その中でなんとかひとつずつ選択肢を選び、服を着替え、髪の毛を直し、はみがきをして、リュックを背負い、出かけることができた。こんがらがった糸をなんとかひとつずつほどいていくように。

もちろん髪の毛を直すのは母が手伝い、服の用意も母が行い、出かけるのも父が運転する車に乗ってだけど。

それでも行くことができた。そのひとつを達成感として自己肯定感としてもってくれるといいなとおもう。

仮に自分から諦める、もしくは親がもうきょうはやめようか、と言って諦めさせる、などになっていた場合、彼は一日中、もしくはもっと長いあいだ自己嫌悪にさいなまれたことだろう。行かないことを納得してないから。良かれと思って休ませても、より辛さを助長してしまうことになる。

休むことは簡単だ。だからそんなときは、休ませてくださいと先生や本は言う。でもそれは本人が心から休みたいと思っている、1日休んでゆっくりしたら本心から落ち着けるとおもうときだけ、有効。

そんなふうにわたしはおもっています。